三百九十八話 ページ12
No side
阿笠邸では、子供達が庭の一か所に固まって操作していた。
どうやらドローンのコントローラーを三つに分けたらしい。
元「おおっ！！面白ーなー、これ！！」
光「ああっ！元太くん！もっとスピードを落としてくださいよ！」
歩「撮影してるんだから！」
元「悪ぃ悪ぃ！」
三十キロ先でも操縦できるらしいこのドローンは、子供達が勝手に操作して先ほど二十キロ先まで飛ばしたらしい。
歩「埼玉のおばさんちまでお届け物したの！」
元「おばさん、チョー喜んでたよな！」
阿(い…いつの間に…)
しかし、ドローンのコントローラーにつけられたモニターは光彦の持つものだけで一つのみと、三人よってみるにはあまりに小さく見にくいものだった。
もともと三人用に分ける予定ではなく、先ほど思いつきで三つに分けたためにそうなってしまったのだが。
そうなると上空からの映像が見えるモニターがついていない二人も欲しくなってしまうわけで
元「俺のコントローラーにも画面つけてくれよ！」
歩「歩美のにも付けてぇ〜」
とこうなるわけだ。
クイズに正解したらモニター付きにしてやるという博士。
後から庭にきた哀が博士の横で「ゲッ！」と声をあげたが、そんなことはお構いなしである。
クイズは、平仮名の行の中で一番スケールが大きいのは次のうちどれでしょう？というもの。
選択肢は四つあり、�，�行�△�行��さ行�い森圈�
哀「あ行はあいうえお…か行はかきくけこって言いかえて考えるのよ…」
歩「さしすせそぉ…たちつてとぉ…え〜わかんなぁい！」
キャパオーバーと言わんばかりに歩美はコントローラーのスティックをグリグリと動かす。
操作しているのがカメラだった為に、めちゃくちゃに動き回り、光彦の持つコントローラーの画面は荒れに荒れていた。
哀「んー…じゃあヒントその１…白鳥…」
白鳥と言ったらなんだと考える子供達だが、あまりピンとこないようで、哀は次のヒントを出した。
哀「ヒントその２…白鳥が帰ってきます…」
哀のヒントで光彦が正解を導き出した。
正解はあ行。無人探査機《はくちょう》が宇宙から帰ってくることであいうえおの中間の文字がうであることから宇宙。宇宙は何よりもスケールが大きいというわけだ。
阿「哀くん〜毎度毎度、ヒントが多すぎやせんかのぉ」
哀「あのねぇ博士、ドローンの操縦をしながらのクイズなんて危ないでしょ」
それに今みんながしている撮影は遊びじゃないと怒られ、阿笠博士は萎縮してしまった。
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神城マリア(プロフ) - 四百三十二話の次の話から三百○○話と三百になっていました。修正をお願いします (2020年4月13日 11時) (
レス) id: 72d54c6370 (このIDを非表示/違反報告)
スノーローズ(プロフ) - 神奈月貴利兎さん» いえいえ。読んでくれてありがとうございます。 (2020年3月18日 16時) (レス) id: 016474ca54 (このIDを非表示/違反報告)
神奈月貴利兎(プロフ) - スノーローズさん» すみません。指摘したつもりでは無かったんですが、、、。そういうことなんですね。ありがとうございます (2020年3月18日 16時) (レス) id: 34389c233b (このIDを非表示/違反報告)
スノーローズ(プロフ) - 神奈月貴利兎さん» ご指摘ありがとうございます。この作品の元ネタをくれた友人に確認をとりましたところ、一影さんは、組織の一環でポアロで仕事をしているという設定なので、トリプルフェイスで間違いないそうです。 (2020年3月18日 11時) (レス) id: 016474ca54 (このIDを非表示/違反報告)
スノーローズ(プロフ) - リカルファさん» ありがとうございます、治しておきます。 (2020年3月18日 10時) (レス) id: 016474ca54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スノーローズ x他1人 | 作成日時：2020年3月15日 16時
