怪盗の兄、公安、組織の一員…これ、トリプルフェイスか？Ⅷ (ページ9)

今日:5 hit、昨日:36 hit、合計:68,898 hit

三百四十七話ページ9

萩原side

クロちゃんの脅しとも取れるような一言＋目暮警部の威嚇？で案外すんなりデジカメの中身を見せてくれた梶谷さん。
クロちゃんはどうやらこういうタイプの人間あまり好きじゃないらしい。
いや、確かに腹立つけども。
梶谷さんはどうやら、ホールに入る波土さんを隠し撮りしていたが、波土さんに見つかり、カメラを取り上げられそうになったらしい。後ろで安室と一緒になってクロちゃんも写真を覗き込んでるけど人口密度高すぎる。

写真の中の波土さんは、サングラスをしているものの、瞳が大きいためか、あまり近寄りがたいという気はしない。
まあなんか怒鳴ってるような写真だし、怖い可能性はないとはいえないけども。

目「その時…彼は何と？」
梶「べ、別に…【勝手に撮るな】と言われただけで…」
高「警部！そのイザコザを見ていた人がいて…波土さんはすごい剣幕で【今度俺に近づいたらぶっ殺してやる】って怒鳴っていたそうです！」
目「…なのにアンタはスタッフジャンパー素手に入れてここへ入ったというわけか…」
梶「し、仕事だからしゃーねぇだろ！？い、いつも波土に張り付いてたから煙たがられてただけだしよ…」

何で平気で嘘つくんだか。まあ、自分が疑われてるわかってたら、それ以上疑われる要素が増えないように嘘ついてもおかしくないか。

高「あ…それと…」

明日のライブで波土さんのバックで演奏する予定だったバンドのメンバーの一人がついさっきファミレスで食事していたところを麻薬取締官に逮捕されたらしい。
麻取に逮捕されたということは、覚醒剤かなんかだろと思っていたらやっぱり現行犯逮捕だったらしい。

本来なら明日のライブの後ここに踏み込む予定だったらしく、こっちも殺しに関係がある可能性が出てきてしまった。

パーッと何かが足元を横切った気がして顔を向けたら、コナンくんだった。

コ「ねぇねぇ鑑識さん！」
鑑「ん？」
コ「…とか落ちてなかった？梓姉ちゃん片方だけ落としちゃったみたいなんだけど…」

何を片方落としたんだかわからないが、安室たちの視線が、例の三人の方へ向くと表情がはっとしたものに変わった。
またなんか感づいたようだけど、多分教えてはくれないんだろう。

続いてコナンくんは、何か無くなったものはないのかと聞く。
針金や軍手と随分具体的に聞いたと思ったら、現場から見つかった工具箱からその二つが無くなっていた。
現場に置いてあったパイプ椅子はスタッフが置いたわけではなかったらしい。