怪盗の兄、公安、組織の一員…これ、トリプルフェイスか？Ⅷ (ページ44)

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三百八十一話ページ44

コナンside

最近置くようになったと言えば電気ポット。
ポアロの給湯器が古く、朝一番はなかなか熱湯にならないらしい。

梓「これだと…家出るときにスマホで操作すればちょうど今頃、お湯が沸くし…」
コ「スマホでって…それ、IoT家電なんだ…」
梓「IoT家電って？」
安「インターネットに接続できる電化製品ですよ…」
黒「その電気ポットみたいにね…」

やっとこさスタッフルームから出て来た黒沼さんはちょこっと髪が跳ねていた。寝坊したのか、この人。

安「さて、と…まただ…」
梓「きゃあ！！」

ストッカーを除いた安室さんに続き、梓さんが短い悲鳴をあげた。

安「そんな大きな声出さなくても…」
梓「だってまた…こんなどうして…昨夜作った時は、何でもなかったのに…」
黒「えぇぇまた溶けたんですかケーキ！！」
梓「はい…」
コ「またって…初めてじゃないの？」
安・黒・梓「｢｢あぁ/うん…｣｣」

ケーキが溶けたのはこれがはじめてじゃないらしい。
黒沼さんも知っているあたり、つい最近からこうなり始めたわけでもないらしいし、休んだのもついこの間が初めてだから、多分かなりの頻度なんだろう。

モーニングをもらって食べていると、例のケーキも食べさせてくれた。
おっちゃんは最初いらないと言ったが、なんだかんだで食べている。

コ「うん、卵の味が濃いね！」
安「普通より多く使っているからね…」
蘭「味は、前と変わらず美味しいですよ？」

しかし溶けてしまったこの見た目では、一般のお客さんには出せない。
俺たちは気にしないし常連だし、こう言った状態でも食べさせてはもらえるが。
商品として出すとなると話は別だろう。

コ「何で崩れたんだろう…」
毛「作り方が悪いんじゃねぇか？」
蘭「お父さん！！」
毛「二度あることは三度あるかもなぁ」
蘭「お父さん…ｯ！！」

でも確かにそうなるかもしれないという梓さん。

安「えぇ…何か解決策を考えるべきでしょうねぇ…」
コ「あれ？そう言えば黒沼さんは？」
梓「あぁ、ちょっと物を切らしてたから、少し遠めの業務用スーパーまで買い出しに行ってくれてるのよ…」

黒沼さんはどっか遠くに出掛けたらしい。
ストッカーの修理業者に来てもらい、原因を考えることになった。
その間俺は外に出て光彦たちに連絡する。

どうやらあいつらは今博士の家にいるらしく、博士が作ったドローンを飛ばすというのだ。