怪盗の兄、公安、組織の一員…これ、トリプルフェイスか？Ⅷ (ページ24)

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三百六十一話ページ24

コナンside

黒沼さんのいう通り、予告状に書かれていたのが Quando isso acontece, você depende deles.(こうなった時、あなた達は彼らに依存する。)であるとすれば、依存させたい相手は少なくとも複数人、今回のテロと照らし合わせて考えると、特定の人物ではないだろうと思われた。

ホテルの時も著名人の多いパーティだったとはいえ、一般人も大勢いた。そして、今まで犯人達が狙ったのは一般市民だった。
一般市民が無差別に狙われ、危険に晒された時真っ先に頼るのは…。

黒「他に情報は？」
諸〔立神さんが、キッドが関わってるんじゃないかって言い出した、一件目の時女優さんにカードが届いていたようだからって〕

竹内美姫さんが言っていたのと同じ証言だ。
つまりキッドが関わっている可能性も大いにあり得るというわけだ。
立神が言わなかったのは全く捜査に関係がないと思ったからだそう。
確かにキッドは大体がビッグジュエルを狙った犯行である。
全く別の事件でたまたまカードがあった可能性もないとは言えないのだ。

黒「…諸伏、公安から…そうだな、立神さんと雪村さんを、捜査一課の人を数名、爆弾処理班を数名日比谷公園にいかせて」

二人のどちらかが内通者だった場合、犯人は無闇に爆破したりはしない。協力者がいなくなり、今後の犯行にも影響が出かねないからだ。
そう考えたのか、黒沼さんは日比谷公園に二人を行かせることにしたらしい。

諸〔了解〕
黒「あ、後、日比谷公園が見えるような位置でかつ、人目につかない倉庫に来て欲しい、できれば風見さんとか、捜査一課の人間も数名連れて」

黒沼さんが何を考えていたのか、よくはわからないが、日比谷公園が見える位置を指定したということは、予測不能の事態が起きたときにすぐに応援を要請できるようにするためだろうか。

兎にも角にも黒沼さん本人が捜査員を要請したこともあり、安室さんも含めて倉庫に行くことになった。

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一影side

一影「じゃあ、また後で、指定した倉庫に…」

時間ちゃんと守れよと言えば、電話の向こうから〔わぁーってるよ！〕と聞こえる。
なぜかついてくると言った名探偵は、倉庫には入らないということを条件で、安室の車に同乗。

俺は後から追うからと、一人バイクをとりに向かったのだった。

一影「じゃあな、頼んだぞ」

通話を切るとバイクに跨り、約束の倉庫に向かった。