怪盗の兄、公安、組織の一員…これ、トリプルフェイスか？Ⅷ (ページ16)

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三百五十四話(桜＠ボードには低浮上さんリクエスト) ページ16

(主人公たちとFBIが会う話。なおこちらはリクエストの為原作とは一切関係がありません。苦手な方はUターン推奨です。風見さんの同期(原作には登場しません)がいます)

降谷side

《ASACA》が解決したと思ったら、風見から登庁して欲しいとのお達しである。
夜も遅かったこともあって翌朝僕と黒羽は、警察庁に登庁することになり、今まさに要件を伝えられている。

どうやら新しく公安に人員が入ったとのこと。
立神雨花。ここ最近になって一気に力をつけ、女性でありながら公安に所属することになった、新人らしい。
部署的にも女性は少ないので珍しいといえば珍しい。

降「立神雨花さんか、そういえば風見にも女性の同期がいたよな…」
風「雪村のことですか？」
一影「そうその人、雪村茜さん」

風見の同期である雪村茜は一応景の先輩にあたる公安所属の女性警察官だ。
頭も切れ温厚な性格であることから、周りにも好かれやすいのだが…

風「この間もコーヒーぶち撒けてました…」
一影「ドジは健全…」
風「はい」

相当のドジらしく、よく転びよく溢し(？)聞いたところ景も苦笑いのドジっぷりだった。

降「それで？僕たちを呼びつけたの、この人を紹介する為だけじゃないだろ？」
風「察しがいいですね…さすがです」

そう言って風見が出してきたのは一通のファックスだった。
どうやら公安部に届いたらしい。

《色好みと言はるる人五人が群れなす宴にて、花火をご覧に入れよう
depender》

《depender》頼るなどの意味のある単語だが、これが脅迫文となると話は変わってくる。
《depender》はここ数週間にわたってアメリカで活動しているテロ集団だ。
実態は未だ掴めておらず、地元の捜査員たちも苦戦しているとの話だった。

一影「これが公安部に届いたって事は…」
風「おそらく日本で何かをするつもりかと…」

やっと事件が解決したと思ったらすぐこれだ。

風「他国の情報とも照らし合わせるべきだとの指示が下りたので…おそらくFBIと合同捜査することになるかと…」

FBIと言われるとあいつの顔が浮かぶ。
しかし致し方ない、何かあってからでは遅いからと腹を括ろうとした時だった。
風見の携帯に、ホテルが爆破されたとの連絡が入る。

そのホテルはちょうど著名人などが招かれ、パーティーを開催していたそうだ。

黒「……”色好みと言はるる人五人が群れなす宴にて、花火をご覧に入れよう”…か？」