二百十三話 組織Ｎｏ．２ ページ24
哀side
彼女の切迫した顔を見た途端、心臓がドックンと脈を打つ。
彼女から感じる独特な感覚。寒気にも似た、昔の記憶を呼び覚ますこの感覚は…。
彼女が必死に小嶋くんに声をかけると、しばらくして目を覚ました。
元「あれ？どうして姉ちゃんが…」
女「よかった…無事で…」
彼女はほっとした顔で、小嶋くんの頬に手をやった。
私の激しい鼓動も徐々に鎮まっていく。
元「あ、そっか…オレ、上から落っこちたんだ！」
小嶋くんはようやく状況を理解し、あとから係員が駆けつける。
念の為ということで、あれよあれよという間に、私達は医務室に連れていかれた。
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医「はい、これで大丈夫ですよ」
阿「おぉ、ありがとうございます」
医務室で、医師に絆創膏を顎に貼られると、博士は立ち上がる。
その際に、腰に手をやりながら「あたたたた…」なんて顔を顰めるものだから、子どもたちに「なんで一番居たがってるんだ」だとか「情けない」、「子どもみたい」だとか、言われ放題だ。江戸川くんはその様子を苦笑しながら見ている。
光「博士も大丈夫見たいですし、観覧車に乗りに行きましょう」
歩「うん、行こう」
元「姉ちゃんも行こうぜ！」
小嶋くんの声で、ハッと我に返った私は、あの女性を振り返る。
「やっぱり迷惑じゃないか」と左右違う色の目を細めた彼女を見るとまた心臓がドックンと脈打った。
これは…気の所為でもなんでもない。
チケットも買ってしまっているし、乗りに行こうと騒いでいる子供たちに合流しようとする江戸川くんを「待って！」止めた。
哀「江戸川くん…ちょっと話が…」
コ「あぁ…」
博「それじゃぁ、我々だけでも先に…((哀｢ダメよ！！｣」
哀「待ってて、博士」
博士は一瞬戸惑った顔をし、頷いた。
子どもたちは、「え〜」、「どうしてなんでしょう」とブーイングの嵐だが、正直それどころではなかった。
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スノーローズ(プロフ) - nanoka(*´∀｀)さん» おー！挑発の仕方が悪かった一影さんです。目が覚めたらそうこの中真っ暗でいつの間にか両サイドにバーボンとキールが... (2019年2月12日 18時) (
レス) id: 85727838a7 (このIDを非表示/違反報告)
nanoka(*´∀｀)(プロフ) - 確かにその挑発はダメだね、一影笑 一緒に頑張ろー← (2019年2月12日 18時) (レス) id: baf4e201be (このIDを非表示/違反報告)
スノーローズ(プロフ) - しろまるさん» 返信大変遅れて申し訳ないです。すみません、バイトやら学校やらでバタバタしておりまして、学校もそろそろ終わるので、そろそろ更新できるかと思います。お待ちいただけたら幸いです。 (2019年1月26日 19時) (レス) id: 85727838a7 (このIDを非表示/違反報告)
しろまる - おもしろいなーって思って読み進めていたら、ここまであっという間でした！いそがしいのでしょうか？またの更新楽しみにしてますね。 (2019年1月25日 1時) (レス) id: c9649c4db2 (このIDを非表示/違反報告)
みこ - 百九十ニ 「精子の声」→「制止の声」じゃないでしょうか？ 続き楽しみにしてます！ (2018年8月17日 18時) (レス) id: 3d83174dd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スノーローズ x他1人 | 作成日時：2018年8月3日 13時
