二百五話 オッドアイの女 ページ16
narration side
蘭が二階の毛利探偵事務所のドアを開けると、事務机に置かれたテレビからニュースキャスターの声が聞こえてきた。
〔今日未明、首都高速道路で走行中の車が高架下の倉庫外に落下し、爆発、炎上する事故がありました。この自己による死傷者は奇跡的にありませんでしたが、車の運転手は現場から立ち去った模様で、警察が行方を追っています。どのような状況で車が転落したのか、詳しいことはわかっておりませんが…〕
事務机に足を投げ出して眠っている小五郎を見て、蘭はムッと顔を顰めた。
大いびきをかきながら小五郎は「ヨーコちゅあ〜ん…」と呟く。
呆れた蘭は応接セットのテーブルに置かれたリモコンをとり、テレビに向かって歩いた。
テレビのボリュームを下げ、小五郎の背後に回ると…
蘭「もぉ〜、お父さん！！」
耳元で大声を出せば、いくら深い眠りに落ちていた人間でもはね起きる。
案の定小五郎は飛び起きて椅子から転げ落ちそうになっている。
蘭「仕事サボっていつまで寝てんのよ！！」
毛「うるせーな！探偵には頭脳的休息が必要なんだよ！！」
座っていた背もたれにしがみつく小五郎。椅子のキャスターが動き机にかけていた足はピンと伸びてプルプル震える。
蘭「つまり飲みすぎて頭が痛いってわけね」
毛「な……何で……いや、誰もんな事言ってねーだ……ろっ！！」
床にダンっ！と叩き付けられた小五郎を見て蘭は冷ややかな視線を落としながら、「これっ、コナンくんから」と、携帯の画面を突きつける。
蘭「記憶喪失の人を保護したから、警察に届けてくれって…とりあえず高木刑事に行っといたけど、お父さんも協力してあげて」
画面に表示されたのはあの女の写真。
それを見た小五郎はポット頬を染めると、蘭に彼女の居場所を聞くや否や机を「とう！」と飛び越え探偵事務所を飛び出した。
蘭「いや、依頼じゃなくって……もうっ！！」
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スノーローズ(プロフ) - nanoka(*´∀｀)さん» おー！挑発の仕方が悪かった一影さんです。目が覚めたらそうこの中真っ暗でいつの間にか両サイドにバーボンとキールが... (2019年2月12日 18時) (
レス) id: 85727838a7 (このIDを非表示/違反報告)
nanoka(*´∀｀)(プロフ) - 確かにその挑発はダメだね、一影笑 一緒に頑張ろー← (2019年2月12日 18時) (レス) id: baf4e201be (このIDを非表示/違反報告)
スノーローズ(プロフ) - しろまるさん» 返信大変遅れて申し訳ないです。すみません、バイトやら学校やらでバタバタしておりまして、学校もそろそろ終わるので、そろそろ更新できるかと思います。お待ちいただけたら幸いです。 (2019年1月26日 19時) (レス) id: 85727838a7 (このIDを非表示/違反報告)
しろまる - おもしろいなーって思って読み進めていたら、ここまであっという間でした！いそがしいのでしょうか？またの更新楽しみにしてますね。 (2019年1月25日 1時) (レス) id: c9649c4db2 (このIDを非表示/違反報告)
みこ - 百九十ニ 「精子の声」→「制止の声」じゃないでしょうか？ 続き楽しみにしてます！ (2018年8月17日 18時) (レス) id: 3d83174dd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スノーローズ x他1人 | 作成日時：2018年8月3日 13時
