百五十九話 緋色の真相〔緋色の真相〕 ページ49
narration side
ピッと音を立てて通話を切った安室は歯ぎしりする。
赤【彼のことは今でも悪かったと思っている…】
黒【本来の目的を考えろ】
赤井に言われた言葉もそうだが、組織の中枢近くに入り込める手段の一つであった赤井を野放しにし、本来の目的を考えるようにと言った黒沼に少なからず苛立ちを覚えたのだ。
しかし、いつまでもその状態でここに残っているわけにも行かない。
安室は沖矢昴に向き直ると勘違いだったようだから帰るとの旨を伝える。
安「…帰る前に…一つ聞いていいですか？」
なぜ僕のような怪しい人間を入れたのかというといに対し、沖矢は是が非でも話がしたいという顔をしていたからついという。
安室はそれを聞いて、拍子抜けをしたように苦笑いを浮かべていた。
来葉峠から去る一台の車。
ｼﾞｮﾃﾞｨ「あいつら一体なんだったの？全然話が見えないんだけど…」
赤「立場は違うが…本質は俺達と同じ……奴らに噛み付こうとしている…狼達だよ…(しかし、まさかカジノも彼らの仲間だったとは…)」
工藤邸から車が走り去るのを見届けた沖矢。
小型の機械を持って部屋の中を歩き回る。
沖「家の中に仕掛けられた盗聴器の類は…なしと…」
階段下まできたかれは、上の階に向かってもういいぞと声をかける。
しかし、上の階からは誰の返事もない。
置屋は階段を登りひとつの部屋の扉を開けた。
コ「あ〜〜…ちかれた〜〜…」
そこに居たのは憔悴しきった顔のコナンだった。
コ「＿ったく、打ち合わせ通りにやってくれよな？勝手に喋り出すから…バレるんじゃないかとヒヤヒヤもんだったぜ…」
ジトっとした目でそういったコナンに対し、マスクを取りながら沖矢は上手くいったじゃないかと言う。
しかしその声はもう沖矢昴のものではなかった。
沖(？)「マスクを取れと言われたり、答えにくい質問をされた場合は…ゴホゴホと二度咳払いをした後、変声機に内蔵されたスピーカーを通してお前が答える…そして私が喋りたくなったら一度咳払いをする…咳払いで声の違いはわからんからな…上出来じゃないか！助演男優賞を貰いたいぐらいだよ！」
そう言ってべリッと顔のマスクをとったのは工藤優作その人だった。
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スノーローズ(プロフ) - しのさん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです。設定を考えてくれている友人にも感謝感謝です。これからも見守っていただけると嬉しいです。 (2018年6月3日 17時) (
レス) id: 85727838a7 (このIDを非表示/違反報告)
しの(プロフ) - はじめまして。このシリーズ大すきです！警察学校組がわちゃわちゃしている光景に、工藤くん服部くん間の気安さを重ねて男子高校生かな？なんて思ったりして。萩原さん主人公くん大好きかよってくらい心配しているので微笑ましいです。更新頑張ってください！ (2018年6月3日 17時) (レス) id: ebf1ec6b07 (このIDを非表示/違反報告)
桜@ボードには低浮上(プロフ) - そろそろ、赤井さんの登場場面ですね。公安とのカーチェスのシーンを楽しみに待ってます。 (2018年5月31日 21時) (レス) id: ae3d71bb82 (このIDを非表示/違反報告)
スノーローズ(プロフ) - セイラさん» ホントだっ、教えてくださってありがとうございます (2018年5月31日 21時) (レス) id: 85727838a7 (このIDを非表示/違反報告)
セイラ - 変装が返送になってます。 (2018年5月31日 10時) (レス) id: 5214df099a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スノーローズ x他1人 | 作成日時：2018年5月22日 19時
