百三十一話 緋色の序章〔僕の日本から…〕 ページ21
松田side
安「ホォー…FBIですか…アメリカ合衆国連邦捜査局ってヤツですね…よく映画やテレビでお見かけしますよ…」
高圧的に言い放つ目の前の男。安室透。
本名は降谷零という俺たちの同期だ。
それを隠し、クロと同様秘密裡で謎の組織に潜入しているのは俺たちの間でも知られている。
当然偽名や、性格を使い分けているということも。
尤も同期だけだが。
俺たちの中の安室透の印象は、人当たりがよく、明るい好青年のような感じだったが…今目の前にいる彼は何か違う…。
安「手柄欲しさに事件現場に出ばって来て…ドヤ顔で操作を引っ掻き回し地元警察に煙たがられて、視聴者をイラつかせる捜査官…」
ｷｬ「何！？」
安「ああ、あなたがたのことを言ってるわけじゃないですよ！！たまたま僕が見たのがそういう…」
この雰囲気、この威圧感は間違いなく降谷零のものだ。
少なくとも安室透の明るく温和な性格は見て取れない。
しかし、どうにも掴めないあやふやとしたこいつの雰囲気。
降谷零とも違う、かと言って安室透でもない雰囲気が、目の前のこいつを包んでいる。
ふと先日のクロの言葉が蘇った。
黒【次会うときは敵だな…】
これがその、敵というやつなんだろうか。
警部に話を聞かれた安室は、澁谷夏子さんが落ちたのはどうのと話している。
ということは、彼女の落ちた現場に安室はいたのだ。
目「じゃあ君かね？澁谷夏子さんが誰かに公園の階段から突き落とされたと通報したのは…」
安「ええ…彼女にはストーカーの調査と一緒に身辺警護も頼まれていましたので…」
昨晩もいつものように近道である公園を通って帰宅するのを見届けようと思っていたが、まさか階段から転がり落ちてくるとはという安室。
緊張感がほとんどない。おかしい。こいつはいつだって警戒心の塊のような男だったのに。
高「た、確か通報者は誰かが突き落としたと言っていたはず」
伊「み、見たのか！？その犯人」
伊達の問に見たと答える安室。
階段に佇み、見下ろしている犯人のシルエットのみ。
安室「残念ながら見たのは車の中からでしたし…すぐに走り去ってしまいましたので顔までは…」
安室はシルエットだけかとつぶやく警部にその後階段の上の方から車の発進音も聞こえたから、気絶した澁谷さんを車に乗せ、公園内の階段のそばにある駐車スペースまで運んで、人目がないのを確認して階段から突き落としたのだろうという。
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スノーローズ(プロフ) - しのさん» コメントありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです。設定を考えてくれている友人にも感謝感謝です。これからも見守っていただけると嬉しいです。 (2018年6月3日 17時) (
レス) id: 85727838a7 (このIDを非表示/違反報告)
しの(プロフ) - はじめまして。このシリーズ大すきです！警察学校組がわちゃわちゃしている光景に、工藤くん服部くん間の気安さを重ねて男子高校生かな？なんて思ったりして。萩原さん主人公くん大好きかよってくらい心配しているので微笑ましいです。更新頑張ってください！ (2018年6月3日 17時) (レス) id: ebf1ec6b07 (このIDを非表示/違反報告)
桜@ボードには低浮上(プロフ) - そろそろ、赤井さんの登場場面ですね。公安とのカーチェスのシーンを楽しみに待ってます。 (2018年5月31日 21時) (レス) id: ae3d71bb82 (このIDを非表示/違反報告)
スノーローズ(プロフ) - セイラさん» ホントだっ、教えてくださってありがとうございます (2018年5月31日 21時) (レス) id: 85727838a7 (このIDを非表示/違反報告)
セイラ - 変装が返送になってます。 (2018年5月31日 10時) (レス) id: 5214df099a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スノーローズ x他1人 | 作成日時：2018年5月22日 19時
