目が覚めて ページ23
sideKoyuki
見知らぬ部屋で目が覚めた。
なんだか随分と長い夢を見ていたような気がする。
?「目が覚めましたか?」
声のした方に目線だけ向けると洗面器と濡れタオルを持った沖矢昴。
一体何がどうなっているのだろう。
狐優紀「ここどこ?」
昴「私の家ですよ、最も、本当の家ではありませんがね?」
狐優紀「お兄さんはここのお家の人じゃなかったの?」
昴「住んでいた家が焼けてしまいましてね」
あぁ、木馬荘…どうして焼けてくれたんだ…面倒なことになったじゃないか。
狐優紀「なんで私がお兄さんの家にいるの?」
昴「話の途中で気を失ってしまったんですが…途中から来た子が客まで寝かせなさいというものですから…覚えてませんか?」
哀ちゃんそんな事言ってたのか。
という事はここは工藤邸の客間ってわけだ。
?「あっ!狐優紀ちゃん起きた!?」
狐優紀「ひぃっ!?」
急に大きな声がしてビクリと跳ね起きると沖矢昴の後からひょっこり顔を覗かせている江戸川コナンと、あと何かの料理を持ってきた哀ちゃん。
哀「よかった、目が覚めて…気分はどう…?」
狐優紀「まあまあ?」
そう言って首を傾げるとクスリと笑われた。
哀「大丈夫そうね、私は灰原哀、あなたは確か降神狐優紀ちゃんよね?」
狐優紀「うん」
哀「そろそろ朝の6時なのだけど…どう?ご飯、食べられる?」
狐優紀「うん」
受け取った料理は卵粥だった。
狐優紀「美味しい…」
哀「よかった…」
にっこり笑っていう彼女はまるでお姉さんのよう。
前世にも、今世にも姉なんていない私は寂しくなってしまった。
哀「どうかした?」
狐優紀「誰かに作ってもらった料理が、久しぶりだから…」
ちゃんと笑えているだろうか。今にも泣きそうな顔じゃないかな。
言えないものを封じ込み、私は前より弱くなったのかな。
コ「ねぇ、堪えなくていいんだよ?」
狐優紀「え……?」
顔をあげればフッと笑っている江戸川コナンくん。
哀「あら、珍しいのね江戸川くん、あってまもない子にそんなこと言うなんて」
コ「だってよ…こんなつらそうな顔されたら言及なんてできねえよ…おめえも組織のやつじゃねえって言ってたし」
小一の子供が一人で暮らすなんて変な話だとは思わないのだろうか。それとも、彼はなにか気遣って言ってこないのだろうか。
コ「狐優紀ちゃん君はどこの小学校にいくの?」
狐優紀「帝丹小学校…」
そういうと彼は「じゃあ今日一緒に行こう!」と、笑ってくれた。
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桜@ボードには低浮上(プロフ) - スノーローズさん» 続き気になります!最新頑張ってください。 (2018年5月11日 21時) (レス) id: ae3d71bb82 (このIDを非表示/違反報告)
まい - とっても面白いです!更新楽しみにしています。頑張って下さい! (2018年5月1日 20時) (レス) id: 0834be98b0 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - スノーローズさん» ばれてしまった!この後どうなるのか気になります。 (2018年5月1日 15時) (レス) id: ae3d71bb82 (このIDを非表示/違反報告)
スノーローズ(プロフ) - 桜さん» 次は松田さんです。変な能力使うので、乞うご期待! (2018年5月1日 8時) (レス) id: 85727838a7 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - スノーローズさん» 爆弾処理班!!松田さんたちギリギリセーフ!! (2018年5月1日 8時) (レス) id: ae3d71bb82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スノーローズ | 作成日時:2018年4月30日 22時