Memory of Beika Central Hospital ページ10
狐優紀side
コナンくんの言った通り、ここは相当に大きな病院だったらしい。
敷地がでかすぎて気が滅入ってくる。
私は病院の入口の自動ドアをくぐると1歩足を踏み入れた。
その途端に来た激しい頭痛と眩暈。
耐えられない。
あ〜ぁ、なんとなくこうなるのがわかってたから来たくなかったのに。
とうとう視界がブラックアウトし、私は意識を手放した。
体が浮いたような感覚を感じながら。
♪.:*:'゜☆.:*:'゜♪.:*:'☆.:*:・'♪.:*:・'゜
狐優紀「まただよ…」
今度は病院服を着て紙袋を持って立っていた。
中には赤い数字が表示された割と大きな物体。
できるだけそれを刺激しないように公衆電話まで持っていく。
周りに人がいないのを確認すると、私の体は110番した。
受話器から事件ですか事故ですかと、セリフが聞こえてくる。
狐優紀【事件とも事故ともつかないですけど多分事件です…】
私の口は本当に曖昧なことばかり言う。困惑した声が電話の向こうから聞こえるもの。
狐優紀【タイマーがついてる黒いもの見つけたんですけど…】
息を呑む声と一課の者に繋げますので今しばらくお待ちくださいという声が聞こえた。
しばらくしてから繋がったのは何故か佐藤刑事の電話だった。
周りに誰か怪しい人物がいたりしないかと聞かれ、いないと答える。
狐優紀【あ、もしかして今遊園地にいますか?】
佐【え?なんであなた知って…】
狐優紀【最後の一本を残して切っておいてくださいって伝えてください…】
佐【待って!!なんで知ってるのよ!!】
狐優紀【友達からLimeきて…観覧車の周りに警察がたくさんいるって来たので…】
それだけで断定するなんて当てずっぽうなのか推理力が長けてるのかとブツブツ聞こえるが、今はそれどころじゃない。
病院服を着ているということは少なからず体のどこかが悪いわけで、さっきからものすごく怠い。
佐【あなたが今いる場所を教えてくれる?】
狐優紀【……米花中央病院です】
今からそこに爆弾処理班の人を向かわせるから、その物体には触れず、誰にも触らせないでと言われ、通話が切れた。
受話器を置くと、怠さ故か私は気を失った。
遠くの方で看護師さんの私を呼ぶ声を聞きながら。
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スノーローズ(プロフ) - MOONさん» ありがとうございます! (2018年3月16日 19時) (レス) id: 85727838a7 (このIDを非表示/違反報告)
MOON - 面白かったです。更新ありがとうございます。頑張れ!主人公ちゃん!! (2018年3月16日 19時) (レス) id: 087b132a75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スノーローズ | 作成日時:2018年3月14日 16時