嫌なキーワード2 ページ7
狐優紀side
狐優紀【お兄さん、ここにいたら死んじゃうよ?】
目的地についた私が第一声にはなったのは、死んじゃうよ?なんていうものすごく不謹慎な言葉で、電話をしようとしていた萩原さんも目を見開いてこっちを見て固まってしまった。
萩【君何でまだここに!!危ないからさっきの友達と一緒に…ここはもう大丈夫だから警察に任せて…】
狐優紀【大丈夫じゃないよ…だってほら、数字減ってる…】
萩【え……】
彼が止めたであろうその黒い物体のタイマーは確実に秒数を減らしていた。
時間はない。
狐優紀【ほら、もう時間が無いよ私と一緒に行こう】
萩【え?ちょっ】
大の大人をぐいっと引っ張る私の腕の力は、小学生のそれじゃない。
当時の私がどれほど必死だったのかはわからないけど、少なくとも急がないと、とは思っていたと思う。
私は緋音ちゃんの家の戸を開けるとダッシュでベランダまで行き、真下のゴミ箱置き場めがけて萩原さんを引っ張りながら飛び降りた。
飛び降りる瞬間に私のいた階が爆発し、少なからず爆風を受ける。
爆発によって割れた窓ガラスが数枚真横をよぎったが、運良くそのガラスが体を傷つけたり、顔を傷つけたりすることはなく、私と萩原さんは、ゴミ袋の上にボスんっと着地した。
正直なことを言ってこの臭いはどうしようもなく耐え難かったが、どうやら横に着地した萩原さんも怪我はないようだ。
私は助けられたというその安堵感で力が抜けたのかとてつもない睡魔に襲われ目を閉じた。
♪.:*:'゜☆.:*:'゜♪.:*:'☆.:*:・'♪.:*:・'゜
コ「__!!おい!狐優紀!!」
狐優紀「!?何だ、コナンくんか」
何だってなんだよとジト目を食らったがまあいい。
私を叫んでたたき起こすほどのことがあったんだろうから。
狐優紀「ご用件は何ざんしょ?」
コ「お前は誰なんだよ本当…どうでもいいけど、お前疲れてんじゃねえか?さっきだって爆睡してたし染地さんの事件のあたりから…」
そんなことはないと思うが、まあ疲れていることに変わりはないだろう。
普段なら眠っているであろう時間に事件に巻き込まれ、その事件に使ったトリックを説明するまで準備し、しかも説明したの朝の4時。仮眠もしてなければぐっすり眠るなんてこととんでもない。
そりゃあ疲れもする。
狐優紀「寝不足なせいで疲れてますよ」
コ「……そりゃぁ…な」
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スノーローズ(プロフ) - MOONさん» ありがとうございます! (2018年3月16日 19時) (レス) id: 85727838a7 (このIDを非表示/違反報告)
MOON - 面白かったです。更新ありがとうございます。頑張れ!主人公ちゃん!! (2018年3月16日 19時) (レス) id: 087b132a75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スノーローズ | 作成日時:2018年3月14日 16時