謎解きはポアロで10 ページ49
狐優紀side
和田さんの百人一首を聞いて、なんとか3人ともわかったらしい。
コナンくんがこっちを向いてきたからブイサイン送っておいた。
大「おい刑事さんよォ…いい加減にしてくれよ！」
刺された典悟さんは可哀想だが、自分たちの中に犯人はいないという大積さん。
誰も返り値を浴びていないし、真っ暗だったのに人なんか刺せない。それこそ暗視ゴーグルでもない限りと。
大積さんの場合トイレにこもっていて、しかもそのトイレの小窓は磨りガラス。
誰がどこに座っているかなんてわからなかったという大積さん。
平「“秋風に…たなびく雲の絶えまより…もれいづる月の影のさやけさ”や！」
目「な、何だね？急に…」
高「百人一首？」
高木刑事のといにああと頷く服部くん。
平「この歌は左京大夫顕輔が歌った和歌で…“秋風に吹かれた雲の切れ間から漏れて見えるお月さんはめっちゃきれいやなぁ”っちゅう意味なんやけど…犯人も切れ間から見てたんや…誰がどこに座ってるんかを…」
和田さんが携帯を服部くんの方に突き出しているのに、コナンくんが何してるの？と聞くとお気になさらずなんて。気になるから、普通に。
平「せやろ？トイレの小窓からこそこそ覗いてた…大積明輔さん…あんたに聞いとるんじゃ！！」
大「な、何言ってんだ！？さっきも言っただろ？あの子窓はすりガラスになってて…」
コ「ねぇ梓さん、セロハンテープなんてあった？」
梓「ええ…」
二人の会話にハットしたように口を開く大積さん。
どうするんだと聞いた梓さんにコナンくんが理科の先生がすりガラスにセロハンテープを貼ると普通のガラスみたいになると言っていたという。
失礼だがコナンくん、それ小一ではやらないから、普通。
コ「とにかく貼って除いてみようよ！」
梓「え、ええ…」
梓さんが貼った部分を覗くと、確かに向こう側が透けて見えていたようで、梓さんは驚きの声をあげる。
目暮警部はそれを覗くと、透明とまでは行かないが、これなら誰がどこに座ったか位はわかると。
安「磨りガラスというのは…ガラスの表面に細かい傷をつけて光の乱反射で白く曇らせて見えにくくしているんですが…セロハンテープを貼ることにより…テープの接着剤ですりガラスの傷が埋まり平らに近くなるので透けて見えるんです…」
本当、彼らにはあっぱれだ。
どこでその知識を拾ってくるのか、聞きたいほどに。
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スノーローズ(プロフ) - ＭＯＯＮさん» ありがとうございます！ (2018年3月16日 19時) (
レス) id: 85727838a7 (このIDを非表示/違反報告)
ＭＯＯＮ - 面白かったです。更新ありがとうございます。頑張れ！主人公ちゃん！！ (2018年3月16日 19時) (レス) id: 087b132a75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スノーローズ | 作成日時：2018年3月14日 16時
