私の脳は失った記憶を取り戻そうとしているらしい…は？【融合】【名探偵コナン】

謎解きはポアロで5 ページ44

狐優紀side


唯「典悟！？しっかりして典悟！？」


慌てて駆け寄る唯さんに、制止の声をかけたのは服部くんとコナンくんだった。
これは殺人事件だからむやみに触って現場を荒らしたらいけないと。


典「うっうぐっ…」

安「どうやらまだ…殺人未遂事件のようですね…」

狐優紀「まだとか言ってる場合じゃないです！！もしもし！警察ですか！？」

安「梓さん！救急車を呼んでください！」

梓「は、はい！！」


典悟さんが倒れているそばに転がっていたのは刃の長い刺身包丁。
こんな長いもので刺されたら普通即死だけど。
だから服部くんも勘違いしたわけだけど。

服部くんの頬や、コナンくんのメガネには返り血が飛んでいた。


平「せやから刺した犯人の手ぇや袖口にも…この兄ちゃんの返り血が…」

狐優紀「ついてないみたいだけど……」


ここにいる典悟さんの知り合いの３人にはどこにも返り血なんて付いていなかった。


平「ウソや！なんで血ィがついてへんねん！」

安「あ、そこのこっそり帰ろうとしているあなた…あなたの手も見せていただけますか？」

？「あ、いえ…別に帰ろうとしていた訳ではありませんが…」

平「こ、こいつにも返り血付いてへんやんけ！？」


一応私も見られたけど、そもそも面識ない人を刺す動機なんてない。
私どうして大積さんをここに道案内した時に気づかなかったかなぁ……。
事件巻き込まれるのすぐわかるやん。

自分に呆れてため息しか出ない。

しばらくして救急車が到着し、服部くんは…和葉に電話している。映画の撮影って…苦し紛れだなぁ。

一言いっていい？切実に帰りたい。

典悟さんには申し訳ないけど。

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