謎解きはポアロで2 ページ41
狐優紀side
安「狐優紀さん!来てくださったんですね!」
狐優紀「えぇまぁ…特に用事もなかったので…」
案内されたのはカウンター席。
さっきのお兄さんは奥のボックス席らしい。
お兄さんが持っていたバッグが置いてあった。
コ「狐優紀さん!久しぶりだね!」
狐優紀「え?あぁ、うん」
曖昧な顔をして頷く。
会話ってどうやるんだっけ。なんかもうわかんないや。
コ「最近見なかったけど、何かあったの?」
狐優紀「……あぁ、そうだった、君も根掘り葉掘り聞いてくる子だったね」
コナンくんを見下ろすと驚いたように目を見開いて青い顔をする。
ヤベッ言葉の選択ミスったみたいな。
私もどうして自分の口からこんな言葉しか出ないのかわからないけど私は聞かれることを拒絶している。
思ってもない事を口に出すくらいには。
服部くんだけはなんだかわからないような顔して、そんな仲悪かったか?なんて聞いてくる。
悪くは無かったはずなんだ。
だけど私の口から出たのは“別に…”なんて素っ気ない言葉で。
引きつった表情を浮かべた服部くんにごめん、と言えない自分を恨む。
そういえば、最近頭痛がした時、港の音が聞こえるようになった。
まだ有るんだ、私が消した記憶。
既に四つも消した記憶があったせいで精神的にも来ていた私はげんなりした。
逆にあと五、六個あっても驚かないぞ私もう。
萩原さんでしょ?松田さんでしょ?スコッチさんでしょ?伊達さんでしょ?あと誰?港に行った覚えなんてないぞ私。
指を折りながら数えていた私はうーんと考え込んだ。
梓「そうだ!この間言ってた奢るって話、今日させて!」
狐優紀「うーん……え!?いや!申し訳ないですよ!!」
いいのいいのなんて言って、梓さんはパンケーキとコーヒーを出してくれた。
ここ出る時お金こっそり置いてこっかな。
そんなことを考えていると、ポアロの扉がカランコロンと子気味のいい音を立てた。
女の人と、男の人…梓さんが大積さんがどうのって言ってるし、トイレにこもってるとか言ってるから…多分さっき道案内した人が大積さんなんだろうけど。
何か私…この話知ってるような知ってないような…もう嫌な予感しかしない。
しかし出してもらったパンケーキもコーヒーも、半分も終わってない。
このまま出ていくってちょっと失礼。
私は大人しくそこに座ってパンケーキとコーヒーを食べる、または飲むことにした。
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スノーローズ(プロフ) - MOONさん» ありがとうございます! (2018年3月16日 19時) (レス) id: 85727838a7 (このIDを非表示/違反報告)
MOON - 面白かったです。更新ありがとうございます。頑張れ!主人公ちゃん!! (2018年3月16日 19時) (レス) id: 087b132a75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スノーローズ | 作成日時:2018年3月14日 16時