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真夜中の青3 ページ39

狐優紀side


狐優紀「本当すみません……」

ベルモット「大したことじゃないわよ、気にしないで」


いや、するんです。あなたがしなくても私がするんです。
例えばこれを昴さんが見ていたら?安室さんが見ていたら?コナンくんが見ていたら、私は警戒対象に早変わり〜。
動きづらいことこの上ない。

避けているという現状がある以上、元の状態に戻りにくくなるのはぜひとも避けたい。


ベルモット「あなた随分周りを気にしてるのね」

狐優紀「そりゃそうですよこんな高そうな車!!一体いくら稼いでるんですか!!」

ベルモット「A secret makes a woman woman.」


そこでそのセリフを使うのか。
まぁ、彼女は女優だし、かなりの額のお金が懐にあるだろうし…だからといって乗せられるのは勘弁したいが…。

しばらくビル群を走り高速を走り、高速から降りたらもう神奈川だった。
しかも私の知ってる場所。
ここから歩いていっても補導対象は免れないけど、とりあえず知っている場所にはついたようだ。


ベルモット「見覚えがあるところには着いたみたいね」

狐優紀「はい、おかげさまで……」


断ろうと思ったのに補導されてあなたが私たちのことを言ったらこわいからと、結局ベルモットが送ってくれた。

女の子なんだからこんなところに一人でいちゃいけないし、くらいの二一人で帰っちゃダメよと。

私は女子女子してないから大丈夫なのに。


ベルモット「あなた、前にあった時とは少し雰囲気が違うわね」

狐優紀「そうなんですか?」

ベルモット「気づいてないの?すごく疲れた顔してるわよ?何もかも諦めたような、そんな顔…」


何もかも諦めたような…顔…。

どうしてそんな顔しているかなんて自分自身よくわかってる。
自分が信じられないからだ。
信じられなかった挙句、彼らにあたって突き放したからだ。


ベルモット「何があったか知らないけど、誰かが関わってるなら、早く立ち直って元気な顔見せなさいね」

狐優紀「はい……」


とうとう近所まできた。
私は、ちゃんと彼らと向き合えるかな。

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スノーローズ(プロフ) - MOONさん» ありがとうございます! (2018年3月16日 19時) (レス) id: 85727838a7 (このIDを非表示/違反報告)
MOON - 面白かったです。更新ありがとうございます。頑張れ!主人公ちゃん!! (2018年3月16日 19時) (レス) id: 087b132a75 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:スノーローズ | 作成日時:2018年3月14日 16時

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