真夜中の青 ページ37
狐優紀side
狐優紀「何やってんだ私は…」
ポアロから逃げるように出てきて、結局来たのは公園で、しかもベルモットと邂逅した場所で。
結局何がしたいんだかわからない。
あの日私は、赤井さんにあたってしまったとも言える。
赤井さんだって、狐優紀という女が本当はどんな娘なのか、わかってる事の方が少ないんだからあんなこと言われて、混乱したと思う。
本当に申し訳ないことをしてしまった。
もちろんさっきの安室さんや、会わずして避けているコナンくんにも。
?「あら、そこでなにしてるの?」
狐優紀「!?」
ふと顔を上げると、ブロンドの長い髪をした女性。
ベルモットだ。
狐優紀「その声…あの時の梓さん…」
ベルモット「あら、覚えてたの」
わからないはずない。私に話しかける物好きなんて、ほとんどいないだろうし、この暗がりだ、知り合いじゃなけりゃ、少なくとも私は誰にも話しかけない。
狐優紀「何か御用ですか」
ベルモット「あら、あの時とは違って冷たいのね…まさか、また記憶を消していたとか…」
狐優紀「私の周りの人たちってどうしてこんなに鋭いんですか」
ベルモット「それは褒め言葉としてとっていいのかしら?」
えぇえぇいいですとも。
褒め言葉じゃなけりゃなんだ?嫌味か。
ベルモット「あなた私が何者が聞かないのね」
狐優紀「そんな事しませんよ、相手が不快になるかもしれないのに…根掘り葉掘り聞かれるのは私も嫌ですから…」
ベルモットは、そう…というと私の真横に座った。
彼女が座ったと同時に聞こえてきたのは二人組の足音。
誰と誰かなんて、だいたい予想つくけど、あえて反応したりはしない。
?「おい、ベルモットいつまでそんな所にいやがる」
ベルモット「あらごめんなさい?」
現れたのはやはり真っ黒な服に身を包んだ銀髪の男だった。
?「誰だその女は」
ベルモット「私の話し相手よ」
話し相手って……。
もう私無事に帰れる気がしないわ。
死ぬんじゃないかな。ごめんコナンくんたち。
?「何百面相してやがる」
狐優紀「こんな夜に大人3人に会うとか思わないでしょう……」
?「そういやこんな時間に何してるんですかい?」
狐優紀「流れでここに来ただけです」
特に理由はないんだ。
ただここにいると、少し落ち着く。
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スノーローズ(プロフ) - MOONさん» ありがとうございます! (2018年3月16日 19時) (レス) id: 85727838a7 (このIDを非表示/違反報告)
MOON - 面白かったです。更新ありがとうございます。頑張れ!主人公ちゃん!! (2018年3月16日 19時) (レス) id: 087b132a75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スノーローズ | 作成日時:2018年3月14日 16時