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突き放された ページ33

コナンside


コ「昴さん!どうだった…?」

昴「ダメですね」


ダメって……何があったんだ。

狐優紀を追いかけるように飛び出していった昴さんは、少なからず疲れた顔をして帰ってきた。

何があったのかはわからないが、【ダメですね】って……。


安「詳しく聞かせてくれますか」

昴「彼女の後ろを歩いていたら彼女が急に立ち止まったんですよ、【既視感がある】とかなんとか言って」


既視感があるって…狐優紀の知らない記憶ってやつか…。


コ「それ、どこで?」

昴「よくわかりませんが古い建物でしたよ、寂れて人気のない…街灯も暗く正直昼間にあそこを訪れるのも嫌なくらいです…」


そんなところにわざわざ入っていったってことは狐優紀はやはりその知らない記憶とやらを見たんだろう。
そして、記憶が消えているなら、それを取り戻すためにその場所に行った。


コ「でも、ダメでしたって何があったの?」

昴「さっきの会話で、少し違和感を覚えたと言ったんですよ、返答までの時間も微妙に長かったし、聞いた時に僅かに瞳孔が開いたと」


瞳孔が開くのは緊張している証拠だ。
だから昴さんは狐優紀に何に対して緊張していたのか聞いた。


昴「混乱した状態で聞かれたから余計にだったのかもしれませんが、彼女は詮索されたのをひどく不快に思っていたようです」


詮索されたのを嫌がった?

いつもどんな質問をしたって嫌がる素振り一つせずツッコミを入れるか、笑顔で答えるかしていた狐優紀が?


昴「【たとえ私が、誰かをかばうために虚偽の情報を伝えたとしても、あなた方には到底隠しきれないってことですよ…私が何を思ってそう行動したのか、それすら理解しようとしないで、自分の疑問を解決しようとするんです…みんなみんな…】って言われましたよ…」

安「庇う?」

コ「狐優紀さんは誰かをかばってるってこと?」


誰を、何のために?
さっき見た狐優紀は、ほぼ完全に自分を信じることが出来ていなかった。
自分不信と言ったところか。


昴「しばらくポアロには来ないそうです」

安・コ「「な…」」

昴「完全に遮断されましたね」


狐優紀は自分も周りも突き放した。
おそらくしばらくは、誰に頼るようなこともしないだろう。
ポアロにすら来ないとなると、会う手段も立たれたも同然。おそらく蘭たちに誘われても家が遠いとかいう理由で来なくなるだろう。

この状況どうしたらいいんだ。

放心少女→←詮索人はお断り2



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スノーローズ(プロフ) - MOONさん» ありがとうございます! (2018年3月16日 19時) (レス) id: 85727838a7 (このIDを非表示/違反報告)
MOON - 面白かったです。更新ありがとうございます。頑張れ!主人公ちゃん!! (2018年3月16日 19時) (レス) id: 087b132a75 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:スノーローズ | 作成日時:2018年3月14日 16時

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