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詮索人はお断り2 ページ32

狐優紀side


狐優紀「なるほど…私自らここに来る理由は以前にここに来たことがない限りありえないと…記憶を失っているはずの私がここに来たということは、少なからず知らない記憶(・・・・・・)を見たからってことですか」

赤「あぁ」


つくづく恐ろしいや…コナンくんも安室さんも赤井さんも。
私の言動ひとつで真実に結びつけてしまう。
いくら何かを隠したところで、きっと彼らにはすぐ気づかれる。
私なんかに勝ち目はない。


狐優紀「皆そうですよね……」

赤「どういうことだ…?」


そう、皆そうなんだ。
この世界の住人は、みんな詮索好き。
問われた相手がどんな不快感を抱くかなんて知ったこっちゃない。
とりあえず自分の疑問を解決しようとするんだ。

自分の疑問を解決して、問うた相手は二の次。
そこでまた新たな疑問が出てこようものなら、隅から隅まで調べようとする。

相手がどれくらい考えて行動しようとしているかなんて考えてもいないんだろう。


狐優紀「たとえ私が、誰かをかばうために虚偽の情報を伝えたとしても、あなた方には到底隠しきれないってことですよ…私が何を思ってそう行動したのか、それすら理解しようとしないで、自分の疑問を解決しようとするんです…みんなみんな…」

赤「お、おい…」


私は今どんな顔をしているのかな。
笑顔?怒り?それとも悲しみ?

ううん、どれも違う。

“無”

だ。


狐優紀「しばらくポアロには行かないって、安室さんに伝えてください…それじゃあ、また…」


固まっている赤井さんの真横を通り過ぎる。

もう自分も周りも遮断してしまって、私は結局どうしたらいいんだろうか。
そんなことを考えながら。

突き放された→←詮索人はお断り



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スノーローズ(プロフ) - MOONさん» ありがとうございます! (2018年3月16日 19時) (レス) id: 85727838a7 (このIDを非表示/違反報告)
MOON - 面白かったです。更新ありがとうございます。頑張れ!主人公ちゃん!! (2018年3月16日 19時) (レス) id: 087b132a75 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:スノーローズ | 作成日時:2018年3月14日 16時

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