詮索人はお断り ページ31
狐優紀side
赤「【やっぱりなんか既視感がある】辺りからだな」
狐優紀「もう最初の所じゃないですか」
何なんだこの人。気配消す達人?化け物か。
妖怪?幽霊?いずれにしても人間じゃないよ、革靴はいてて音しないとかどんだけひっそり歩いてきたの。
でもってめっちゃ早いじゃないか。怖すぎ。
赤「ものすごく失礼な事考えてないか?」
狐優紀「どうでしょうねぇ…?…で、何でここに私を追ってきたんですか」
赤「追っていること前提か」
狐優紀「当たり前じゃないですか、私を追ってきていないならあなたがここにいる意味は無い」
なにかの意図があってここに来たんだろう。
それこそ私を追ってとかそんな理由。
赤「さっきの会話で、少し違和感を覚えたんでな」
狐優紀「へぇ〜…?どの辺に?」
1番最初に見たのは、どんなのだったのかと聞いた時だという彼。
確かに私はあまり覚えていないと答えた。
暗かったのと、腕が重かったことは覚えていると。
実際なぜ真実を言わなかったのかというと、今後の話の流れが大幅に変わることを恐れたのと、彼らの今の立ち位置に、支障を与えないためだ。
赤「あの時、お前は話す内容を考えているように感じた…返答が微妙に遅かったんだ…」
狐優紀「言葉を選ぶのはコミュニケーションをとる上で重要な第一項目だと思いますが」
赤「それだけじゃない、俺が聞いた時に僅かに動向が開いた、変に緊張している証拠だ」
どこまで見てんだこの人。
私が固まったの目に見えてわかったってか。
本物の化け物だよ赤井さん!!
狐優紀「ほぉー…それだけで…」
赤「お前は、数年前のあの日、ここにいたんじゃないのか?」
狐優紀「あの日?いつの事言ってるんです?」
おそらくスコッチさんの件だろう。
赤井さんはきっと覚えてたんた。
あの夜の事を…。
あの過去の記憶の中で、一瞬だけだが目が合ってしまった。
慌てて隠れたけど。
赤「狐優紀、既にお前は答えを出していると言っても過言じゃないんだぞ」
狐優紀「なんのこと言ってるんですか」
赤「じゃあ聞くが、【既視感がある】と言ってここに来た理由はなんだ?こんな人気もないような建物の屋上…こっちに来たのはつい最近だというのになぜ既視感がある?なぜお前は今ここにいる…」
それは、ここに来たことがあるからじゃないのかと言われる。
確かに、記憶の中の私はここにいた。
なるほど、自ら墓穴をほったって訳か。
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スノーローズ(プロフ) - MOONさん» ありがとうございます! (2018年3月16日 19時) (レス) id: 85727838a7 (このIDを非表示/違反報告)
MOON - 面白かったです。更新ありがとうございます。頑張れ!主人公ちゃん!! (2018年3月16日 19時) (レス) id: 087b132a75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スノーローズ | 作成日時:2018年3月14日 16時