爆弾事件に巻き込まれました ページ15
狐優紀side
コ「狐優紀さん」
狐優紀「はい」
コ「昔っから危なっかしかったんだね」
狐優紀「うん、そうみたい」
実際覚えてないんだから仕方ないけど、観覧車のホイールを怪我おった状態でクレーン車に乗って、花火に火をつけ、爆発する前に脱出するという滅茶苦茶危なっかしいことをしでかした私は、昔っからベランダから飛び降りるくらいの無茶っぷりを周りに披露していたようだ。
覚えてないけど。
萩「多分これで大丈夫、トラップも仕掛けられてたけど、解除できたし」
さすが爆弾処理班。
早い。でもって処置も的確。
コ「で、狐優紀さんと萩原刑事が飛び降りたって何があったの？」
萩「あぁ、その時もちょうど爆弾事件があったんだ…爆弾は解除したはずだったのにタイマーがまた動き出すっていうとんでもないトラップがあって…友達と避難していたはずの狐優紀ちゃんが来たんだよ、なんて言ってたっけな…【お兄さん、ここにいたら死んじゃうよ？】だったかな…」
よく覚えてるなこの人。
その記憶力恐ろしい。
萩「で、避難するように行ったんだけど、タイマー動いてるって狐優紀ちゃんが教えてくれて…時間が無いとかなんとか言ってすぐそばにあった部屋に飛び込んで、その部屋のベランダから下のゴミ箱置き場に飛び降りたんだよ…ていうか狐優紀ちゃんあの時何しに来たの」
狐優紀「えっと〜…あれですよね、私が腕引っ張っちゃったやつですよね？たぶん緋音ちゃんの家に鍵を取りに…私の家の鍵、置きっぱなしだったので」
結局取れなかったけど。多分爆発で吹っ飛んだねあれ。
過去の私は私の意志とは関係なしに動く。
私は私が見た光景を見ることが出来るけど、体を動かすことは出来ない。
つまりあの時の私が、自分の意思で動いたということ。
あの時の私の意志を、私は知らない。
萩「何にしてもあの時は助かったよ、爆発する前に飛び降りたのに物凄い爆風を受けたくらいだから、ありがとうね」
狐優紀「あまり覚えてないですけど、どういたしまして」
とうとう本格的に関わってしまった。
この分だと佐藤さんあたりが電話相手だった私に気づいてしまうんじゃなかろうか。
私は愛想笑いしながら、胃がキリキリと痛むのを耐えた。
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スノーローズ(プロフ) - ＭＯＯＮさん» ありがとうございます！ (2018年3月16日 19時) (
レス) id: 85727838a7 (このIDを非表示/違反報告)
ＭＯＯＮ - 面白かったです。更新ありがとうございます。頑張れ！主人公ちゃん！！ (2018年3月16日 19時) (レス) id: 087b132a75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スノーローズ | 作成日時：2018年3月14日 16時
