I am a relief girl in the memory shown ページ12
狐優紀side
何があったのかと聞かれなんでもないよと答えたのは記憶に新しい。
訝しげな顔をされようが問い詰められようが何でもない。
認めたくはなかったが、私自身が私の希望で過去を消したのは紛れもない事実で、私の空想が過去として植え込まれた。
どこまでが本当でどこまでが嘘か。それはわからないけど、少なくとも知らないと思った過去は、私が望んで消したものだったんだろう。
私はこの世界と深い関わりを持っていた。
知らず知らずのうちに。
この世界の歴史で、重要な人物に、意図せずに関わっていたんだ。
今じゃすっかり臆病者の私が、見せられた記憶の中の私は救済少女だったなんて、とても信じられる話じゃないが。
コ「狐優紀さん…何で閉じ込めちゃうの…」
狐優紀「閉じこめる?なにを?」
コ「怖いんじゃないの?自分に自分の知らない過去があって」
図星だった。
さすが中身は高校生探偵の工藤新一。
平々凡々な私じゃ敵うわけない。
狐優紀「はは…」
コ「ずっと変だと思ったんだ、俺ん家を掃除しに行った日は平然としていたのに、次にあったらボーッとしてるし、次の日ケロッとしてたと思ったらホテルの裏に行ったあたりからボーッとしてる」
狐優紀「……」
コ「言えないわけがあることなら無理にとは言わないけど」
出来ることなら表に出して言ってほしいと彼は言う。
【ちゃんと言わなきゃわからないでしょ?】
ふと、誰かの声が蘇った気がした。
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スノーローズ(プロフ) - MOONさん» ありがとうございます! (2018年3月16日 19時) (レス) id: 85727838a7 (このIDを非表示/違反報告)
MOON - 面白かったです。更新ありがとうございます。頑張れ!主人公ちゃん!! (2018年3月16日 19時) (レス) id: 087b132a75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スノーローズ | 作成日時:2018年3月14日 16時