17年前と同じ現場L'épilogue ページ43
赤井side
狐優紀「あーRUMですか…ん…?えっ!?RUM!?」
真横で悲鳴にも近い叫び声をあげた狐優紀。
慌ててしーっと口の前に人差し指を立てる。
狐優紀「あ、すみません」
赤「別にいいが、少し声の音量には気をつけろ」
狐優紀「ハイ、気ヲツケマス」
何故かカタコトなのが気になるが、とりあえずわかったようで静まったので良しとしよう。
狐優紀「やっともやもやしていたのが治りました…浅香に聞き覚えがあったのは…」
赤「前の世界で見たことがあるからだな…浅香という文字を…」
狐優紀は少し苦い顔でまぁ、そうですねと答えた。
ジョ「ちょっと、二人でなんか会話成立しちゃってるけど…私もいること忘れてないわよね?それと秀…この子本当に何者なのよ?東都水族館で居合わせた奴としか聞いてないわよ?」
ジョディがそういうとわかりやすく肩をビクつかせた狐優紀。
狐優紀「そうだった…なんで私までここに連れてこられたんですか…いや、おそらく理由はわかってるんですけど」
赤「ホー…勘が鋭いな…なら何故連れてこられたのかわかっているな?」
観覧車の件ですよね?と聞いてくるこの娘は本当にどこからその頭の回転の速さが来ているのだろう。
ジョ「観覧車ぁ?」
赤「あぁ、先日東都水族館で崩壊した観覧車は1台のクレーン車とそれに乗っていた花火で止まったんだ…正確に言えば炸裂した花火がクレーン車のガソリンに引火し、爆発して爆風を起こして止まった訳だが…その花火とクレーン車を観覧車まで持っていき、花火に火をつけたのがこの狐優紀というわけだ…」
ジョ「あなたそんなことしたの!?」
狐優紀「あはははは…痛っ…」
笑い事じゃないとげんこつをお見舞する。
案の定狐優紀は頭を抑えてうずくまった。
赤「それだけじゃないだろう…坊やの話だと銃撃の囮になったのもお前だと聞いたが…?」
狐優紀「あの子そんなことまで喋ったんですか!?痛っ」
赤「まさか本当だったとはな…」
何かの冗談かと思っていたがこの娘はアホか。
狐優紀「なんでそんなバカスカ叩くんですか!!何もおかしいことしてませんよ!」
赤「銃撃の囮になったのをおかしいと言わないのか…それはもう病院行きだぞ…」
しばらく騒いでいたが狐優紀はまあ確かに銃撃の流行りすぎでしたねと言って遠い目をした。
他にもいろいろ気になる点はあったが、今はまあよしとしよう。
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作者名:スノーローズ | 作成日時:2018年3月1日 0時