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仲の悪いガールズバンド18 ページ18

狐優紀side


留「携帯の画面を見ながらこの三人で色々意見を出し合って決めたんですよ?それとも私たちが示し合わせて防犯カメラを遮るように置いたとでも言うんですか?」

安「そのカラクリはわかりましたよ…携帯に録画されていたあなた方の演奏の動画を観てね…」


安室さんの横で頷いてみせると、見たけど特に何もという高木刑事。
動画を見せてくれと目暮警部。
動画を見せてくれる留海さん。

覗き込んで考え込む目暮警部の背後に回って余人のそれぞれの立ち位置だという安室さん。

唯子さんはセンターの一番前、そのすぐ後ろに染花さん。
右後ろに萩江さんがいて留海さんは左後ろにいた。


安「ドラムの場所は最初から固定されていて動かせないし…真ん中のギターとベースの二人はどう動いても収まりますが…動画を撮る携帯の位置は左上の角にいる留海さん次第…つまり…」

狐優紀「留海さんだけはキーボードを置く位置によって携帯の場所をコントロールできた…携帯がちょうど半分防犯カメラにかぶるように…」

安「そういう事です」


キーボードがドラムに近づきすぎれば携帯の位置も近づいて防犯カメラから離れ遮ることが出来ず、逆にドラムから離れれば携帯も離れ防犯カメラからフレームアウトしてしまうからという安室さん。

流石である。


真「そうやって防犯カメラの映像を半分遮ったアンタは…スタジオで寝ている萩江さんを起こしに行くふりをして用意していた毛糸で絞殺し…その毛糸を萩江さんのニット帽にドラムスティックを使って編み込んだのさ!曲を直しているかのように装ってな!」

狐優紀「そしてそのニット帽を萩江さんに被せて、何食わぬ顔で休憩所に戻った…なにか間違っているところありますか…?」


留海さんは黙り込んでしまった。
それはもう、自分は犯人だと公言しているようなものだ。

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作者名:スノーローズ | 作成日時:2018年3月1日 0時

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