オッドアイの女1 ページ41
コナンside
狐優紀さんたちと別れた後、俺は一人の女性に話しかけた。
ガソリンの匂いが鼻につき、目に入ったのが彼女だったのだ。
コ「ねえねえ大丈夫？お姉さん…」
女「え？」
コ「顔汚れてるよ？」
女「あっ…」
彼女は今気がついたというように自分の顔に手を触れた。あちこち傷だらけだ。
コ「うわぁー…お姉さんの目左右で色が違うんだね！」
あとから追いかけてきた灰原が、日本語がわからないんじゃないかといえば、わかると答える目の前の彼女。
コ「どうしたの？こんなところで1人で…お友達もいないみたいだし…それに…怪我してるよ？膝と…手…スマホも壊れてるみたいだし…これちょっと見せて？」
女「えぇ…」
灰原がお姉さんはいつからここにいるのかと聞けば、考え込み、どこから来たのと言えば
女「わからない…」
その答えに灰原と俺はハッとする。
もしかしてこの人…
コ「お姉さん名前は？」
女「名前…？」
目の前の彼女は確かめるように復唱した後、ごめんなさい…わからない…と目を伏せた。
やっぱりこの人
コ『記憶喪失か』
哀「ちょっと頭見せて？」
女「えっ？えぇ…」
灰原の声に反応して素直に見せてくれたその人。
怪我は最近のものだという。
つまり
コ「多分、車に乗ってて事故にあい、頭を怪我した…だとすると…」
哀「外傷性の逆行性健忘…って、なんで車に乗ってたってわかるの？」
彼女のそばには完全に壊れたスマートフォン。電源を押そうと液晶を押そうとピクリともしない。
それにベンチには散乱した車のフロントガラスが。
哀「運転中に頭をぶつけたってこと？」
コ「その車、割と古い車種だろうな…最近の車はガラスが飛び散らねえように…フィルムが挟んであっからな…それに彼女の体からかすかにガソリンの匂いがする…」
灰原は髪を耳の方に書き上げると、彼女の匂いをクンクンと嗅いで驚いたようにホントと呟いた。
何か持っていないかと聞くと、ポケットを漁り、これは？と単語帳のようなものを取り出した彼女。
見せてと言って渡してもらい、それを扇状にひらく。
コ「何だ…？単語帳みたいだけど…カードに半透明の色がついてる…何のカードだろう…」
なんなんだ？これ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 182人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「名探偵コナン」関連の作品
この作品が参加のイベント ( イベント作成 )
この作品が参加のイベント 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
スノーローズ(プロフ) - あかりさん» ありがとうございます！ (2018年3月13日 20時) (
レス) id: 85727838a7 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - イベント参加ありがとうございます！この作品は以前からお気に入りだったので、参加して頂けてとても嬉しいです！ これからも頑張ってください！ (2018年3月13日 20時) (レス) id: 2ef8cf0998 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：スノーローズ | 作成日時：2018年2月18日 22時
