役職:悪女……のはずですが？？ (ページ9)

今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:1,534 hit

8 ページ9

このゲームセンターに入って店内をウロウロしてた時に飛鷹君を見つけたから居たのは知ってた。でも今はプライベートだから気付かなかった事にしてたんだよ(訳:面倒くさそうだったから)

まぁ、それで自分の好きな事やってたら気付いたらこんな状況に…。

因みにいつから見られてたかと言うと、太鼓の達人やってる時からだよ。ちょっと離れた場所でずっと見られてんの。

で、現在は

『……』汗

shp「……」

無言タイムですね。

すごい気まずいんだけど…

あ、もしかして順番待ちだったとか？もしそうなら場所を譲れば解決じゃん。

『……あー、えっと…次どうぞ？』

shp「…あざっす」

『……』
shp「……」

場所を譲るが移動した場所からお互いに一歩も動かず、無言タイム再来。

よし、逃げるが勝ちだ。

『え、っと私そろそろ行くね？』

shp「…ちょっと待ってください」

颯爽とこの場から離れようとした時、くいっと飛鷹君によって服の袖を掴まれ呼び止められた。

shp「………に…すか」

『え？ご、ごめん。聞こえなかった』

shp「…い、しょに対戦しないっすか」

飛鷹君は少し顔を俯かせながら、少し恥ずかしそうにそう呟いていた。

え、かわ…。

一緒に対戦しないかって！しないかだって！！！
私の服をくいって掴んで、一緒に対戦しないかだってよ！皆！！聞きましたァ？？！！

うん、流石攻略対象なだけあるわ。破壊力が凄い。
心臓がギュンッ！てなるよ…

shp「だめすか…？」ｺﾃﾝｯ

『い、いや、全然大丈夫！！対戦ね！』

コテンって！！コテンって効果音が聴こえたぞ！？
何この子あざとすぎるんですけど！？

『……よし、どれで対戦する？私はどれでもいいよ〜』

【山本は思考を放棄した】

shp「そうっすね。１回これで勝負はどうすか？」

私が先程までやっていた太鼓の達人で勝負することになる。

『難しさはどうする？対戦だから同じのでやる？』

shp「俺は鬼でやるんで山本さんはむずかしいでいいっすよ。自分ができるレベルでやった方がやりやすいっすから」

shp「まぁ、それを選んだ時点で勝負は俺の勝ちと言っても過言じゃなさそうっすね」

飛鷹君はニヤと悪魔の角でも生えたかのような笑顔を向けてきた。ニヤニヤと私を煽ってくる。

あれー？さっきまでの可愛い飛鷹君は何処行った？？

『…私も飛鷹君と同じ鬼でいいよ。私もそのレベルくらいじゃないと逆にやりずらいからね〜』

shp「そっすか。精々俺を楽しませてくださいよ〜？」