役職:悪女……のはずですが？？ (ページ6)

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あれから数年が経ちまして

山本Aはリアルメモリーの舞台でもある【我々高校】に来ています。

あの日からまずは幼少期時代の虐めをやってる悪いヤツってレッテルをはぎたくて、動いたんだよ。

結果が聞きたいって？仕方ないなぁ…

[幼稚園]
『流石に幼稚園では何も起こらないでしょ』

ﾓﾌﾞ「せんせー、Aちゃんが私のおもちゃ奪ったぁあ泣」

結果:私が遊んでたおもちゃを自分から取ったと言われる

[小学校]
『…よし、何もしなければいいんだ。動かなければ被害が出るわけ無い』

「先生ー。Aちゃんから睨まれたー！！」

結果:動かなかったら睨まれたと言われる

[中学校]
『……うん。分かってる、どうせ何か言われるんだ、知ってる』

「山本さん。○○が山本さんに虐められたって言ってて、××は彼氏を山本さんに奪われたって…なんでそんな酷いことが出来るの！？」

結果:やってねぇよ

こんな感じで何もしてないのに色々言われて今では性悪女ってレッテル貼られてます

『…はぁ』

今日、入学式なんだよね
私は今16歳。そろそろゲームが始まる頃だと思う

攻略対象達に殺されないようにしないと

まず、攻略対象もヒロインもわかってないけどね！

「「きゃぁぁーーーー♡♡」」

女子特有のキーンとした甲高い声が響き渡る。

『……うるっさ』

女子の群れができており、その真ん中を堂々と歩くイケメン達。
その中の一人がヒラヒラと手を振り返している

『アイドルかよ…笑』ﾎﾞｿｯ

私は野次馬を無視して、クラス表を見に行った。

？「……」

私のクラスは1年A組でした。

席もねなんと運がいいんでしょう。窓側の後ろから2番目の席ですよ！

『……ねむ』

日差しが差し込んでポカポカと暖かい。
ここ、授業中とか絶対眠くなるやつじゃん

？？「あ、あの！」

軽くウトウトとし始めた時、隣から声をかけられる。

『……ん？』

sn「ぼ、僕滋賀見(しがみ)柊斗(しゅうと)って言います。よく、友達にはしにがみって呼ばれてます！」

『あ、私は山本A。よろしく』

sn「山本さん。僕と友達になってくれませんか！！」

え、可愛い。
滋賀見さんは緊張したような表情で、耳を赤くさせながら私に手を差し出している。

『ふふ、私の事はAで良いよ。しにがみ』

sn「うん！Aさん」ﾊﾟｧｯ

ぱぁっと周りに花が飛んで見える。
死神はニコニコと嬉しそうに笑っている。

え、可愛い

私、山本Aは高校で1人目の友達が出来ました。