私が歌い手になった理由【歌い手×HQ】 (ページ11)

今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:1,142 hit

#9 ページ11

国見side

昨日のA先輩のことが気になって今日はずっとボーッとしていた。

まぁいつもそうだけど。

どうして誰も信じてあげないんだ？
A先輩は頑張っていたのに。

昨日のことがあったからか金田一が話しかけに来ない。

まぁ僕もあんまり話す気にならないんだけど。

放課後になって部活に行ったり帰宅をして教室には僕一人。

部活に行こうか行かないか迷って外をふと見るとA先輩らしき人が金髪の人と話してる。

少しするとA先輩がおどおどしながら門を通って中へ入ってきた。
どうしたのかと思って見ていると、手にはドリンクとタオル。

昨日A先輩は僕のぶんだけの仕事をすると言っていた。きっと今日は学校を休んでいたんだろう。でも、僕のために届けにきてくれたんだ。

そう思い靴箱へ。

ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
Aside

靴箱へ行ったけど国見くんはいなかった。
体育館の方に行こうとした時、慌てた様子で国見くんがきた。

国見「A先輩！」

A「あ。国見くん！よかったーこれドリンクとタオル！」

国見「ありがとうございます。あのA先輩！」

A「どうしたの？」

国見「部活はこないんですか？学校は？」

A「部活はドリンクとタオルを渡すだけ。学校は。。。落ち着くまでは行かない。

国見「そうですか。昨日何もできなくてすみませんでした。僕は先輩のこと信じてます！」

A「ありがとｯ！じゃ帰るね」

国見「あの。。何かあったらすぐ連絡できるように。LINE交換しませんか？」

A「あ。うん！いいよー」

国見「ありがとうございます」

A「それじゃ帰るね！バイバイ」

国見「はい。わざわざありがとうございました。」

いつも無気力な国見くんがめずらしくあんなに必死に私を信じていると伝えてくれた。ほんとに嬉しい。

あ。96猫さんが手を振ってる
私は手を振り返し96猫さんと一緒に家に帰った。