女神辞めたと思ったら、今度は聖女として召喚されました。 (ページ15)

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新たなる領主中編ページ15

クリス視点

尚文「ここを拠点にしてんだよ」

マイン「あら？まだこんな所にいらしたの？さすがは盾、随分と遅れてらっしゃるのね。でもこれからこの村はモトヤス様が統治なさるのよ。犯罪者はさっさと出て行きなさい」

実質、マインさんが支配するようなものですね。

マイン「まずはこの村の出入りに税を掛けます。そうしなければ復興は遠くなりますからね。税は入るのに銀貨五〇枚、出るのに五〇枚。合計金貨一枚にしましょう」

村人「そんな！そんな事をしたら生きていけません！」

元康「そこまでの大金か？」

えっと、銅貨一枚を日本のお金に直したら百円ほど。

一日使うお金は二千円ほどなので、銅貨二十枚。

銀貨一〇〇枚で金貨一枚なので金貨一枚は一〇〇〇〇円。

明日食べるのも厳しいですよ。

元康様、あなたの金銭感覚直した方が良いですよ。

マイン「なんですか？私達の話が受け入れられないとでも？」

尚文「そりゃあそうだろ」

マインさんが尚文様を睨みつけます。

尚文「いきなり村にやってきてここの領主だ。税金を課すって……よく考えろ」

元康「そういえば、そうだよな。マイン、村の人が生活できる程度でいいんじゃないか？」

マイン「こういう時は痛みを伴う改革を起こさねばいつまでも復興などしません。前の領主は王の権限で解雇します」

領主「そんな！横暴な！」

領主さんが異議を唱え、村の連中も同様です。

村人「ふざけるなー！」

村人「お前達が俺達に何をしてくれたってんだ！」

マイン「あらあら、国の決定に異議を唱えるとは……その身をもって知るしかないようね」

尚文「いい加減に＿＿＿＿」

尚文様が今に怒鳴るところでした。

マインさんの周りに忍者みたいな格好をした黒装束の集団が現れました。