道化道 中編 ページ11
クリス視点
元康様は楽しそうに狩り場でLv上げをしていました。
パーティメンバーは何もやっていませんが。
それどころか……
＿モトヤス様、喉が渇きました
＿モトヤス様、お菓子ください
＿モトヤス様、私たち、座って休んでますね
元康「ふう。今日はこれくらいにして帰ろうか」
ちなみに、私は今日でLv12になりました。
マイン「今日も大変でしたね」
元康「ああ、君達の応援が無かったらきつかったよ」
ライノ「……？」
元康「じゃあ日が沈んだら宿で落ち合おう」
マイン「わかりました。では私達はエステに行ってきますわ」
レスティ「ええ、ごきげんよう」
エレナ「それでは」
クリス「行ってきます」
ライノ「はぁ……」
私はライノさんに同情しました。
この後のライノさんの未来を見通して……
_______
_____
マイン「あ、モトヤス様。ただいま帰りました」
元康「ああ、ちょっとサプライズが……あれ？ライノちゃんは？」
マイン「それが、どうも私達のパーティとは肌が合わないみたいで、途中で抜けていきました」
元康「そ、そうか」
嘘です。
そのライノさん、自分が売られたなんて露知らず、エステだって説明した店に手錠付けられて入って行きました。
私は一刻も早くこのパーティから抜けたいです。
クリス「では、今日はありがとうございました。また機会があったらよろしくお願いします」
元康「え、折角だから食べていってよ」
クリス「いえ、お気持ちだけで嬉しいです。では、マインさん、レスティさん、エステさんも今日一日ありがとうございました」
それぞれに頭を下げて、私はパーティを抜けました。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 40人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：桜小路美彩 | 作成日時：2019年3月29日 22時
