女神Life 中編 ページ2
語り手視点
【命日の宝石】に映った人は、まもなく
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クリス視点
クリス「…………」
私が来たのは、病院。
ここでえっと確か、この病室でしたっけ……
クリス「失礼します」
この病室には難病を抱えた女子高生が……
女子高生「ああ……もう、死にたい……」
女子高生の過去の履歴を見ました。
麻酔が身体に合わず、手術も出来ないらしい。
医者から諦めろと言われ、残りの寿命を健やかに過ごせと言われたそうです。
ああ、なんて可哀想に……
そんな女子高生に私は言いました。
クリス「さあ、健やかにお眠りください」
直後、女子高生はベッドに倒れました。
クリス「…………」
手を合わせ、お祈りしました。
その時でした。
病室が開き、小さな女の子が入って来ました。
少女「お姉ちゃん？………お姉ちゃん！」
女の子はベッドに駆け寄り、女子高生の亡骸を見つめました。
すぐに病院の人が来て、亡骸を見て言います。
医者「……ご愁傷様でした」
少女「お母さん、お姉ちゃんは！？」
母「……お姉ちゃんはね、天国に行ったんだよ」
女の子は、その意味がわかったのか、お母さんに縋りました。
少女「どうして？お姉ちゃん、ずっと部屋にいて、安静にしてたのに！今日、やっと外に遊びに行けるって、嘘だったの！？」
お母さんは、女の子を無言で抱きしめました。
その光景を、私はただ見ているだけでした。
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作者名：桜小路美彩 | 作成日時：2019年3月29日 22時
