女神Life 前編 ページ1
語り手視点
「ねえねえ、ニュース見た?」
「うん、びっくりだよね。死因がわからないなんて」
「ひょっとして、“死神”が現れたのか?」
「知ってる!死体が何故か笑ってる都市伝説のことでしょ?」
「都市伝説って本当なのかなー」
これは、とある少年の物語_______
親を亡くした子供に残されたのは、多額の借金でした。
それから子供は、学校を退学し、朝から夜中までずっと働きました。
だけど、いくら払っても、借金は払いきれません。
少年「もう嫌だよ、こんな生活……死にたいよ……」
子供が、ある日そう呟きました。
すると、子供の前に、死神が現れたのです。
死神は慈悲深く言いました。
死神「あなたは、よく頑張りました。健やかにお眠りください」
死神がそう言った直後、少年は眠るように、ゆっくりと瞼を閉じました。
就寝しているようでその身体に生命は宿っていませんでした。
なのに、子供はとても心地良さそうに眠っていました。
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女神様は、宝石からその物語を、懐かしそうに見ていました。
クリス「そうですか……
そう、死神の正体は女神様なのでした。
苦しんでいる人を安楽死させるのが、女神様のお仕事です。
ですが、女神様はまだ気付いていませんでした。
生命が失われることが、どれだけの不幸を呼び寄せることになるかを_______
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作者名:桜小路美彩 | 作成日時:2019年3月29日 22時