愛され雪女。 (ページ45)

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エレベーターページ45

ラウールside

YouTubeの撮影前に、コンビニに来ました！

僕だけで行かせたくないって冬和ちゃんもついてきてくれて。

天羽｢ほんまに水でよかったん？｣

ラウ｢うん！冬和ちゃん食べないのに僕だけお菓子買ってもらっちゃってごめんね｣

天羽｢いいのいいの！最近太っちゃって控えてるだけやから｣

いや、冬和ちゃん痩せすぎだからって言いそうになったのを飲み込んだ。

天羽｢何階やったっけ？｣

ラウ｢4階！｣

この時、エレベーターに乗ったことを後悔することになるなんて思ってもいなかった。

ガタンッ

ラウ｢うわっ、びっくりした...｣

エレベーターが揺れて、咄嗟に冬和ちゃんを支えた。

天羽｢止まっちゃった...？｣

ラウ｢そうみたいだね...｣

ボタンを押してもビクともしない。

非常ボタンを押して、閉じ込められたことを伝えた。

冬和ちゃんは涙目になって、手が震えてる。

ラウ｢大丈夫だよ｣

冬和ちゃんの背中を優しくさすりながら、携帯で電話帳を開いた。

阿部[もしもーし。ラウールどうしたの？]

ラウ｢阿部くん、エレベーターに閉じ込められちゃいました！｣

阿部[...冬和は？]

ラウ｢泣きそうになってて...。あっ、冬和ちゃん！？｣

冬和ちゃんがうずくまってしまった。

天羽｢怖い...っ｣

阿部[とにかく冬和を安心させてあげて。ラウールは気分悪くない？]

ラウ｢僕は全然大丈夫です。エレベーターの会社の人には連絡したんですけど...｣

阿部[分かった。冬和のこと任せたよ]