【魔入間】魔界に愛された少女５【愛され・逆ハー】 (ページ9)

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僕の魔力

つまり、魔界の根源的な泉の魔力。

魔界の万物の祖の一部が、王の教室に円満する

万物の起源に触れて、その大波に呑まれず無事で居れる悪魔など居ない。

台風の目(僕)の近くの魔力は緩やかだ。

それがそこの蟲と僕達の子供達が今尚人の形を保ってソコに存在出来る理由

入魔｢ッ……、や、俺はただ、ちが、あなたを怒らせようだなんて……ッ｣

でも、僕に立ち向かう意志を維持し続けるのは、そう容易ではない。

メビウス｢……。｣

蟲の頭に手を伸ばして、ひと思いに捻り潰してやろう。

そして、一刻も早く『あの子』の魔力を【僕の流れ】に戻してやろう───……

──────……

「こんな蟲(僕)も気にかけてくれるなんて、悪魔様はとてもお優しいんですね！」

──────……

──────……

｢メビウスゥ、お前は過保護だなぁ。

お前の娘は、お前が思うほど子供じゃなかったぜ？｣

──────……

───…として、やっぱりやめた。

メビウス｢……弱い人間の癖に、僕に歯向かおうとするから精神が壊れるんだ。｣

僕が出て来た穴から漏れた魔力を穴に戻せば、子供達は意識を完全に失いバタバタと倒れる。

唯一人間だけは大きく息をして、僕を見上げてくる。

メビウス｢……蟲(お前)如きが『あの子』の魔力を制御出来るわけが無い。
お前のその身朽ちる頃、迎えに来ることにするよォ。

どうせ人間の一生なんて、瞬きのうちに終わってしまうんだからさァ。｣

人間を横目に見ながら、踵を返して時空の穴に足を踏み入れた。

入魔side

通りの雨に振られたような心地で、教室を見渡した。

ぐったりと意識を無くし倒れる級友達だが、もう己の第六感は嫌な音を立てなかった。

危機が、去った。

そう理解したら一気に膝が震えて、魔王の椅子に倒れるように座り込んだ。

入魔｢あれが……魔界、。｣

人の形をして会話を為せるナニカを世界として形容している状況が可笑しいとは分かっている。

が、理解してしまった。

そもそもここは“魔界”なのだから、そういうこともあるのかもしれない。

自分が自分じゃなくなる恐怖。

自分が世界に拒絶される恐怖。

その全てを味わわされた今、俺は。

入魔｢絶っっっっってぇ、ぶちのめす！！！！！｣

怒りに燃えていた。

アイツ嫌い！！！！！！！
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