【魔入間】魔界に愛された少女５【愛され・逆ハー】 (ページ8)

今日:6 hit、昨日:42 hit、合計:16,278 hit

１６９ページ8

･
･
メビウスside

僕の1番最初の大切な子が、1番大好きな子にあげた教室。

たまに「あの子」が僕も呼んで、3人でお泊まりもした仮眠室。

僕も「あの子」も荒れてたのに、『あの子』は臆さず何回でも僕らにぶつかってきて

そんな『あの子』が「あの子」の傍に居ようとしてくれたから僕にとっても大きな支えになっていた

そんな『あの子』の為に「あの子」は気まぐれに、面倒くさげに、でも楽しそうにこの城を作ったんだ

そして、今度は可愛い可愛い【あの子】の城に

なるはずだった

その為に態々バビルスから「王の教室(ロイヤル・ワン)」の保有権をもぎ取ったんだ。

そんな僕の子達にとって大事な城に、

メビウス「人間(お前)みたいな寄生虫(蟲)は要らないんだ。」

さっきまであんなにビクビク怯えてた癖に、生意気な目をしているのも気に入らない。

まァ、人間は全部気に入らないが。

メビウス「そして、人間(お前)が今も搾取しているその魔力も、僕の大切(最愛)の大事(特別)だった悪魔のものだ。」

入魔｢、何言ってる。コレは俺がじいさんから貰った魔力だ。

魔界(お前)がどれだけ人間嫌いなのかはいくらでも聞いてやるけどな、まずはコイツらにかけた魔術を解け！｣

メビウス「……よく吠える。お前は犬だったか？

いや、犬はナベリウス家のボクちゃんに失礼かな。」

一丁前に【あの子】の大事な子供達を庇おうとするのが気に食わない。

そもそも、僕は1回だってこの子達を殺そうだなんてしていない。

メビウス「僕はただ、蟲に汚された身体を清めてやろうとしているんだ。

“浄化”が終わった時に半分でも｢カタチ｣を保っていられたら後でいくらでも｢直せる｣。

人間(蟲)に触られるなんて、まだまだヒヨっ子の悪魔達だなァ。

Aに呆れられちゃうよォ？」

アスモデウス家の令息の頭をツンツンと指でつつくと上体がバタンと後ろに倒れてしまった

入魔｢アリスッ！！｣

それに駆け寄り、あまつさえ抱き起こそうとする人間(蟲)。

メビウス「触るなッ！！！！！！！」

想像以上のがなり声が城に反響する。

メビウス「その子達は、僕の子でもあるんだ。

あの子の、僕達の大事な子に触ろうだなんて、

やっぱり人間界もそこに住む人間も大嫌いだ。

魔界に干渉することも、僕は認めやしない。」

もう二度と。

･
･