【魔入間】魔界に愛された少女５【愛され・逆ハー】 (ページ4)

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あの後用務員が職員室に押し入り次々と判子付きの許可書を持ち寄ってきた

理由を聞けば主に2つに分かれ、「Aちゃんが｢許可書が足りないかも｣って言ってたから」と「入間くんの力になるなら」ということだった

果てには入間とAのファンだと言う彼らに入魔は思わず声をあげて笑ったことを思い出した

入魔｢それで、理事長への最終確認は済んだんですか？｣

カルエゴ｢あぁ、「使えるものは使え」だそうだ。｣

入魔｢さすがおじいちゃん！｣

カルエゴ｢それと、今回立ち会えないAから伝言を預かっていてな……｣

仏頂面をしていたカルエゴが多少眦を緩める

その後に続く言葉に、入魔の笑みが少し歪んだ

カルエゴ｢「この教室を手に入れることが出来たのは入間の人望あってのもの。胸を張っていい」だと。｣

入魔｢〜〜〜ッ、そうですかッ！｣

胸の内の苦悩をも見透かされたような賛辞が照れ臭いのか顔に血を上らせて、入魔はカルエゴに背を向けた

そのタイミングで問題児クラスの面々が待ちきれないとばかりにカルエゴや他教師を急かす

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何人も犯すことは許されなかった禁域

それこそ、「王の教室」“現”保有者であるルシファル・ルキフェルの分家筋────とされているルシファル・Aでさえも、その禁域に立ち入る姿は終ぞ見られなかった

───その扉が今

カルエゴ｢ここに、「王の教室(ロイヤル・ワン)」の解放を宣言する」

───13人の道化と1人の賢者の手により開かれた

…………

夢幻の森・屋敷

『むり、さむい、やだ、めびうす、ぶらんけっとたりない、さむい、いたい、やだ、なでるのやめないで』

メビウス「うん、ウン、手ぇ離してごめんねぇ？暖房ちょっとあげよっかぁ。」

…………

その賢者は今は稚児のような有様だが…

「「「城ーーーッ！！！！」」」

一方賢者のクラスメイト達は、大きな南京錠の枷も外された扉を開き開放された己達の新たな根城に行列を成し崩すような勢いで入室する。

声にならぬ感嘆を喉の奥に叫ばせながら若悪魔達は絢爛豪華なその城の見目に騒がずには居られない

リード｢すっげぇ！広！想像してたのより倍豪華じゃん！！｣

アズ｢流石は先代番人が造られた城ッ！！｣

ケロリ｢これを寵愛の子である1人(デルキラ様)の為だけにって……！｣

番人の愛はそこらの陳腐な愛とは話にならない程の「愛」なのだ。

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