【魔入間】魔界に愛された少女５【愛され・逆ハー】 (ページ3)

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Noside

《王の教室(ロイヤル・ワン)

そこはかつて悪魔学校(バビルス)に在籍したたった1名の生徒のために

かの「黎明(れいめい)の番人(ばんにん)」と謳われたルシファル・ルキフェルが特別に作られた教室であり

その荘厳さと堅牢さは他に類を見ない

圧倒的な実力を持ったその生徒こそ消失の魔王デルキラである》

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今日はその「王の教室」の解放日である

出店も並び、かつて鎖された扉が開く瞬間を見ようと多くの悪魔が足を運んでいる

ジャズ｢おー、すごいギャラリー｣

リード｢そりゃ「王の教室」の解放日だもん｣

その教室を使用する若魔達は気の抜けたようなそれでいて目の前のことの大きさをまだ理解しきれていないような会話をする

オリアス｢いや〜それだけじゃないと思うよ〜｣

ジャズ｢リードに負けた、オリアス先生！｣

オリアス｢ん”っ、一言多いな…、みんな「王の教室」だけじゃなくて君たち(・・・)を見にきてるんだよ…｣

シャックス・リードの策に嵌められ見事完敗した教師オリアス・オズワールが先のリードの発言を訂正する

ピンと来ていない問題児クラスの面々に言葉を重ねた

オリアス｢そりゃ賞賛するでしょ。だって考えてもご覧なさいよ

カルエゴ先生に啖呵切って無茶な勝負した挙句、見事勝利を収めて「王の教室」なんてとんでもないものを手に入れた。

君たちの中で唯一勝算があった彼女の手も借りずにね。

君たちは“変なクラス”から“変だけどすごいクラス”になったってわけだ。

だからもっとハシャい…で…｣

はたとオリアスが問題児クラスの面々を見れば顔を隠したり口を隠したりとなんとも逃げ腰の姿がその網膜に写った

オリアス｢どうしたの！？なに！？｣

ジャズ｢なんか、ムズムズして…｣

リード｢能力をちゃんと褒められるって姫様以外にあんまりされないし…手？手を振り返していいの？｣

オリアス｢アッハッハッハッ照れてやんの！！｣

そんなわちゃわちゃ和気あいあいとした教師と級友を満足気な表情で1歩引いた場所から眺める入魔

それに近寄る人影ひとつ

カルエゴ｢満足か。クラスの奴らが評価されるのが目的だったんだろ？｣

それにどこか清々しささえ感じられる諦めにも似た明朗な笑みを浮かべる

入魔｢えぇ、結局最後は我らが姫に助けられてしまいましたがね。｣

彼女の退室後の出来事を思い出し、入魔は1人笑った

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