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ダリ「Aちゃん、メビウス様がここに来てるかもなんだよね?」
『…さー、しらなーい!』
ダリ「なッ!」
メビウスが来たかどうかで気が気じゃないっぽいせんせー。
強ばった顔でわたしに聞くせんせーに、せんせーが悪いわけじゃないけどちょっとムッとした。
『わたしに聞かないでよね!知らないもーん。あんな浮気もの!』
……ふーん、メビウスなんて、ずっとおじいちゃんにすがってればいいんだ。
ダリ「浮気者って……じゃあなんでここに!メビウス様を連れ戻しに来たって言ってたじゃん!!」
……はぁ?わすれられてるのはムカつく!!!
『はー!??せんせーが、ダリせんせーが、いってらっしゃいっていったから!!
わたし、ただいまって言いにきたのに!!!!!
だーりんの薄情者!!!!』
忘れてないもん!覚えてるもん!!せんせーわたしに帰ってきてって言ったのに!!
頬っぺを痛くなるくらい膨らませて、眉を目がしらによせて怒る。
ダリ「そ、な、え」
『わたしに、困ったらせんせーを頼れって言ってくれたもん!モモせんせー頭撫でてくれたもん!』
メビウス、居なくなっちゃった。
私を置いて。
おじいちゃんの遺した森に、わたしだけ置いて。
だから、
『こまってるの!かなしいの!なんとかして!』
ゆらゆら霞む視界の端で、またつめたい石がおちた気がした。
ダリ「─────────…、
結婚しよ?」
「「させるか!!!!」」
「
とびらといっしょにせんせーの魔力がにじんだ術が壊れて、べつの魔力に引っ張られるとわたしのみえる色合いが茶から金に変わってた。
背中にまわるかたいのとおなじので、目じりの石をぱっぱと払ってもらってみえる顔に、やっと抱えられてるんだとわかった。
『イチョせんせ?』
イチョウ「イチョウ、ね。Aさんは服どうにかしよっか。」
いそいそと脱いだきょーし服のケープを肩にかけてもらいにこにことほっぺをゆるませる。
だーりんのせいで地に落ちた機嫌もすぐに空に戻って行った。
『Aちゃんでよろしく〜!』
イチョウ「、、、、、、、嗚呼、過剰周期。だから呼ばれたのか。了解。」
3秒くらいかたまってもすぐに状況を理解して素足のわたしを気遣ってか抱っこし直してくれたイチョせんせー。
グギン
……ちょっとダメな音したかもー!
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お茶漬けモドキ(プロフ) - ひのやさん» 了解しました!ありがとうございます! (4月25日 8時) (レス) id: d14560e55c (このIDを非表示/違反報告)
ひのや(プロフ) - お茶漬けモドキさん» できたと思います! (4月25日 8時) (レス) id: cd87d954a1 (このIDを非表示/違反報告)
ひのや(プロフ) - お茶漬けモドキさん» おけです!少し見てきますね! (4月25日 8時) (レス) id: cd87d954a1 (このIDを非表示/違反報告)
お茶漬けモドキ(プロフ) - ひのやさん» こちらこそすみません💦続けてお手数お掛けしますがXのDMを公開して頂くのは可能ですか?設定から機能を選択できると思います。 (4月25日 8時) (レス) id: d14560e55c (このIDを非表示/違反報告)
ひのや(プロフ) - お茶漬けモドキさん» あっ👉🏻👈🏻💦すみません!ありがとうございます。アカ名了解です。 (4月25日 8時) (レス) id: cd87d954a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひのや | 作成日時:2023年12月20日 0時