【魔入間】魔界に愛された少女５【愛され・逆ハー】 (ページ14)

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《一方その頃…》

メビウスside

魔界から遠く遠く、うんと遠くにある夢幻の森。

亜空間を通らなければ辿り着けない未開の地。

そこは僕とAの愛の巣……！！

絶対誰も入れないし、誰も見つけることは出来ない。

なのに……

｢何処だ!!!!!!!!!｣

バンッ

メビウス｢ここか！？｣

バシャン

メビウス｢ごぼぼぼ！？？？(ここか！？)｣

バキバキバギィィｲ！！！

メビウス｢ここ！？！！！｣

メビウス｢どこにいるの〜！！！！

Aー！！！！！！！！！！！！｣

屋敷にも泉の底にも森の何処にもAが居ない。

執務室の本全部ひっくり返したし布団カバーも剥いだし屋敷のカーペット全部捲ったし僕(泉)の流れも確認した。

森は万が一がないように木の皮1枚1枚隅々まで破いて探した。

僕(泉)の流れに気付かれない程度の穢れから成り上がった森の魔獣達に｢僕の娘をお前らの汚ぇ口で貪ったんじゃねぇだろうな？｣って1匹1匹の腹を掻っ捌いて(身体に聞いてみて)も悪魔の死臭はしなかった。

Aの使い魔にもそれとなく｢Aを知らないかァい？｣って聞いたけど皆知らないみたいだった。

知らないならしょうがないもんねーそうだもんねーって頭撫で回してきゃんでーあげた。

メビウス｢Aが、Aが、

Aが家出した〜！！！！！！！！！｣

うわあああァん!!!!

どんなに馬鹿でかい声で泣き喚いても僕の涙を拭きにAがハンカチを持ってやってくることはない。

そもそもAは今悪周期中なのでハンカチを持った途端綺麗なハンカチは可哀想なハンカチになってしまうのでこれで良かったのかも知れない

じゃ、なーーーーーーーい！！！！

メビウス｢うわぁん！！！こんなことなら最初っから人間(蟲)なんて無視して付きっきりで看病してあげればよかったァ！！！！！｣

僕あんまり外に出ちゃダメで、今回は特別に子供達の記憶をウヤムヤにするからって自分(魔界)に言い訳してまでここを離れたのにィ！！！

もうこの手は使えないよォ！！

本体おかんむりだよ！！プンプンだよ！！喋ってないけど！！

“穢れ大発生だもん！！！余計な穢れも流れにおびき寄せてるもん！！！”

メビウス｢A！！！！！！戻ってきてェ！！！！！！｣

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