限界突破 ページ5
最下位除籍
その言葉にみんながブーイング
それもそうだろう
だってこの雄英に来るのにここにいる人達はたゆまぬ努力をしているはずだから
それが入学初日から除籍
「笑えない冗談ではあるかな？」
でも、それがヒーローでもあるか
『笑うってどういうことだろうね、あの日から何をしても笑えなくなっちゃった。ごめんね……本当にごめんなさい。』
ここで私は除籍されるわけにはいかない
「Plus ultraさ、全力で乗り越えてこい。」
みんなが意気込み
体力テストは開始された
「……5秒10。32kgwに2m10……唯一良かったのはボール投げだけだね。」
「えっと……ボール投げ凄かった人だよね！」
確か、彼女は
「いや、君の方が凄かったじゃないか。無限出していた君の方が凄いよ。」
「いやー私そんな凄くないよー。名前教えてなかったね、私麗日お茶子！よろしくね！」
元気で可愛いらしい女の子だ
「私は道化 赤香、呼びにくいだろうから赤とか
香とか道化とかそのあたりで構わないよ。」
「じゃあ……香ちゃんでいいかな？」
香ちゃんと呼ばれたの初めてかもしれない
「うん、それでいいよ。というより緑色の髪の彼は苦戦しているみたいだね。」
「そうだね……。」
先ほどからどの種目でもいい結果が出ていない
最下位は除籍
「緑谷くんはこのままだとまずいぞ……？」
いきなり隣にいたのは真面目そうな彼
「いきなりどこから……。」
「僕は飯田天哉だ、よろしくお願いする。」
いかにもやっぱり真面目そうな感じだな
「よろしくお願いするよ、こちらこそ。」
話し込んでいたら緑色の髪の彼……緑谷っていう人だったね
彼が思いっきりボールを投げた
しかしそのボールの飛距離は乏しいものだった
46m
二桁のその数字だけがその場に響いた
「な……今確かに使おうって……」
「個性を消した。」
相澤先生が頭を掻きながらそう言った
その目はあのけだるい先生からは感じれないほど覇気に満ちている
「抹消ヒーロー、イレイザー・ヘッド！！」
そのヒーロー名に聞き慣れない者も多くざわつきが増える
「見たとこ……個性を制御できないんだろ？また行動不能になって、誰かに助けてもらうつもりだったか？」
そうだろうね、彼がそういうつもりじゃなくても
周りからしたらそう見えてしまう
彼はまたボールを投げようと線の前に立つ
どうするんだろう
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のどか(プロフ) - コメント気軽にどうぞ〜 (2016年4月24日 16時) (
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作者名：のどか | 作成日時：2016年4月20日 3時
