［ヒロアカ］奇跡を忘れた人々へ (ページ12)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:2,712 hit

本気出してページ12

さてどうするんだろうか

麗日さんが先に核をタッチすれば勝ちだし
緑谷くんが爆豪くんを確保するか

「………ヒーローか。」

それぞれが全力を出している

ねぇ、なんでそんなにも緑谷くんは真剣になれるんだい

勝ち目はないかもしれないなかに希望を見いだせる
その目は圧倒的に強い爆豪くんよりも輝いて見えた

爆豪くんは力任せに戦ってはいない
あれだけ動こうと思ったら重力の関係や色々考えて動かなきゃならない

センスの塊

でも、もしそうだったとしても

「俺を舐めてたんかてめぇはぁ！！！」

爆豪くんは焦っているんだろう
緑谷くんと彼の間に何があったかしらない

でも、緑谷くんの力強いその目に意志に焦っているんだろうって思った

「君が凄い人だから勝ちたいんじゃないか！！」

「まさか、ここでこんな凄いヒーローに出会えてしまうなんてね。」

「勝って越えたいんじゃないか、バカヤロー！」

「その面やめろやクソナード！！！」

ここで大きくまた派手に打つのか…

しかし予想は大きく変わる

「麗日さん行くぞ！！！」

「はい！」

緑谷くんは真上に大きく拳を振り上げる
それは核がある部屋まで届き建物はほぼ全壊

「ごめんね飯田くん。」

麗日さんは手にもった柱に無重力を使い

「彗星ホームラン！」

無数の瓦礫が飛び散る
さすがにこれは飯田くんも身動きしずらい

その間に麗日さんが核をタッチ

「ヒーローチームwin！！！」

「なるほどねぇ………そうきたわけだ。」

そして講評のお時間というところだが
私たちは次の試合で番がまわってくるので後回し

「で、私たちはヴィランなのだけど。」

「よし、私本気出して服も全部脱ぐ！！」

私と尾白くんは目を合わせた
きっと思っていることは同じだったに違いない

「どうしようか、役割は。」

「私が透明だし伏兵で捕らえた方がいいよね。」

「ああ、そうだね、葉隠さんが伏兵で俺が核を守るかな。」

この場合………

「私も伏兵でいこう、攻めるわけじゃないけど私の予想が正しいなら多分轟くんを核にこさせなきゃ勝ちだと思うんだ。」

「どうして？」

「まぁ、見てればわかるよ。」

ああ、本気出してなんて自分らしいとはいえない

いつも私の目の前に浮かぶのは憧れだった
ヒーロー

『ファントムレディ』

私の一番近くで一番の憧れで一番の遠い存在

「ヒーローになるためになら甘んじて受けよう。」