【ヴィランズの手下】邪悪な蛸さん (ページ25)

今日:3 hit、昨日:4 hit、合計:19,823 hit

25 ページ25

.

Mr.V「全くお前という奴は…」

リクルーティングが終わりホテルへの道すがらMr.Vに言われた。

Mr.V「初のリクルーティングで緊張していたのは分かるが、そろそろ離れてくれないか？」

後ろ2人の圧がすごい。と言われるが、私はMr.Vの腕にしがみついて離れない。

あんな人前に出るのなんて初めてだったから怖かった。

失敗したらどうしよう、笑われたらどうしよう、失望されてしまう…

こんな不安を抱えながらリクルーティングに参加したのだから、これくらいの我儘は許してもらいたい。

亜希「A！腕がいいなら私の腕使いなさいよ！」

エイトフット「俺の使えばいいだろ。8本のうち1本お前に貸してやっても支障は出ねェしな」

亜希「ちょっと、エイトフットさん。黙っててもらえます？ここは親友の私の役目なので」

エイトフット「あ？俺はこいつに借りがあんだよ。その借り返す為だ」

亜希「今じゃなくても良いのでは？」

後ろの2人、圧というかうるさい。

「私はおじ様がいいの！2人は後で！」

後ろを振り向きそう言い放った。

Mr.V「えっ…これは後が怖いな」

とため息混じりに呟く。

「おじ様」

Mr.V「なんだい？」

というかその「おじ様」って辞めない？と言われるが辞める気なんてない。

おじ様はおじ様です。と返し話を戻す。

「抱っこして下さい」

この言葉にMr.Vは勿論、後ろの2人、他のリクルーターも反応した。

Mr.V「後ろから刺されたりしないよね？大丈夫だよね？」

スキャター「多分大丈夫かと思われますが…ミスター、ドンマイ」

やだなーと言いながらもAを抱っこしてあげるMr.Vは優しい。

亜希「ちょっと待ってください」

後ろでエイトフットと言い合いしていた亜希が、Mr.Vが抱っこするAの額に手を当てた。

亜希「……やっぱり。ミスター、A熱あるのでこのまま部屋に連れて行ってください」

そう言って亜希は急いでホテルへと戻り、タオルとAの着替えを用意した。