【ヴィランズの手下】邪悪な蛸さん (ページ24)

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Mr.V「さて、皆様が気になるであろうこの女性の紹介をしようと思います」

そしてフードを被ったままの女性は、ステッキをクルクルと回しながらレッドカーペットの上を歩く。

Mr.V「ピノキオのJ・ワシントン・ファウルフェローがマスターヴィランズ。その名もフェル」

紹介されたフェルは、スタンドマイクの前に立った。

「人間の皆さん、お初お目にかかります。フェロー様にお仕えしているフェルと申します」

丁寧にお辞儀をして前を向き直す。

「あらあら、どうされたのかしら。反応が無いわね」

頬らしき場所に手を当て「困った」といったジェスチャーをする。

スキャター「フェルさーん！フード！フードを外してください！」

「あら、どおりで暗いわけだわ」

失礼しました。と言い、フードを外した。

すると、短めの綺麗な赤髪と、幼さが残る少女の顔が現れた。

スキャター「フェルさん！そのままポーズの方をお願いします！」

「ええ、今からポーズをお教えします」

スキャターにステッキを預けマイクに向き直る。

「左手は腰に、右手にはそれぞれ好きな色のステッキを持ち肩に掛けるだけです」

そう言ってフェルはMr.Vの隣に戻っていった。