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コンコン

コンコン

「ん……はぃ…」

眠い目を擦りながら返事をする。

どうやら私は熱が出て眠っていたらしい。

だいぶ寝たのか体が軽く感じる。

ドアを開けて入って来たのは、

エイトフット「よォ」

「エイトフットさん」

エイトフットだった。

エイトフット「調子はどうだ」

椅子を持ってきてベッドの横に置き尋ねる。

「体が軽いです」

エイトフット「それは良かったな。食欲は?」

そう聞かれ、思い出したかのようにお腹が鳴った。

「………お腹空きました」

エイトフット「アップルポイズンがリンゴ切ってくれたから食えれる分だけ食え」

笑いながら言われ、私の顔には熱が集まる。

「…いただきます」

照れ隠しにリンゴを口いっぱいに頬張る。

「!美味しい」

エイトフット「慌てんなよ。これ全部お前のだから」

ずっと寝ていた分、喉が乾いていたのでリンゴの果汁が喉に潤いを与えてくれる。

それに加えてとても甘くて美味しい。

自然と急いで食べていたらしい。

「このリンゴとっても美味しいです。エイトフットもどうぞ」

ほら、とリンゴを刺したフォークを差し出す。

エイトフットは私の手を掴み、そのままリンゴを食べる。

エイトフット「お、美味ェ」

とリンゴを味わう。

私はというと、握られた手を見ていた。

自分の手より大きくて少し冷たい手。

エイトフット「どうした?」

「いえ、大きい手だなと思って」

エイトフット「あー、そりゃ雄と雌で違うからな」

「手、貸してください」

エイトフット「は?いいけど何すんだ?」

差し出された手を掴みよく見る。

エイトフット「……何してんだ?」

「手を見てます」

エイトフット「見りゃわかる」

「お静かにお願いします」

エイトフット「あ、はい」

私はエイトフットの手を開いてみたり、握ってみたりして気の済むまで観察した。

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はるまき(プロフ) - 続きが気になる... 更新待ってます! (2022年10月2日 21時) (レス) @page34 id: 7c9c8aed08 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぴぴっぴ(プロフ) - 猫目石さん» コメントありがとうございます!そう言ってもらえて嬉しいです! (2020年9月15日 17時) (レス) id: 4901628f15 (このIDを非表示/違反報告)
猫目石(プロフ) - やっぱりこの作品好きですわぁ、、、 (2020年9月14日 17時) (レス) id: 5676b10c1c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぴぴぴっぴ | 作成日時:2020年8月14日 23時

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