推し様の夢を見たい (ページ38)

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JM「あの時自分について教えてくれるとか言って僕達の話ばかりしてたよね」

『あれはつい…スイッチが入ってしまって』

JM「まあ、今日色々知れたからいいけどさ」

テヒョンくんに言われてから自分のことを
話せていないことにやっと気がついたからね

感謝します、ありがとう

JM「あ～そういえばテヒョンがやけにテンション高かったけど、何か知らないかな」

『私よりみんなの方が知っているものじゃないの？』

JM「いや、この僕が分からないんだよ？』

『それは可笑しいね』

でも私に分かることなんて無いしな…

2人して首を傾げて唸っていると
そうだ！と私の方に向き直る

JM「ホソギヒョンもいつもよりテンション高かった気がする」

『え、そうなの？なんだろうね』

2人とは実際に会ったことがあるって共通点が
あるくらいで……あ、連絡先も交換してるな。

でもそれだけで喜ぶわけない、よね？

JM「何かわかった？」

『う～ん』

JM「言うだけ言ってみて」

『2人と連絡先交換したな…と』

それだけ言うと目を丸くして驚いた顔をされる

…もしかして言っちゃダメだった？

ファンと連絡先を交換するなんて良くないことだもんね、もう！何してるの私

JM「僕とも交換してよ」

『本当にごめんなさ、……え？』

JM「2人だけずるいよ、現実でもAちゃんと会ったことあるのに！」

思っていた反応が返ってこなくて、拍子抜けした

ぷんぷん、と効果音がつきそうなほど
頬を膨らまして怒っている姿は正直可愛い

『というか2人と会ったことあるの知っているんだね』

JM「2人とも自慢するように教えてくれたからさ」

『うん…？そうなんだ』

JM「それより連絡先僕とも交換してよ。駄目？」

首を左右に大袈裟に振ると笑いながら嬉しいだなんて
言ってくれるからにやけてしまった

それから部屋を探し回り1枚の紙とペン見つけ
早速IDを書こうとする彼を止める

『私が書くよ』

JM「ん？なんで？」

『アイドルの連絡先が書かれた紙持っているの怖いの！』

JM「ふ、っ…分かった。嘘のID書かないでよ？」

『もう、そんなことしないよ！』

字が汚いなんて思われたくないな…と思いつつ
丁寧にIDを書き綺麗に折りたたんではい、と渡す

JM「ふふ、ちゃんと受け取りました
朝起きたら連絡を送らせてもらうよ」

『うん、待ってるね』