推し様の夢を見たい (ページ16)

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無事に仕事を終えて荷物を纏めていると同僚に声をかけられる

「Aさん、もう行くみたい」

『あ、は～い』

そう、今日は飲み会の日だ

ちゃんとカレンダーも確認したし忘れるわけが無いのでわかりやすく安心した顔をしなくてもいいんだよ、同僚さん

私の参加出来なかった飲み会では、偶然上司と会ってしまいあまりのんびりした時間を過ごせ無かったらしく、気分を変えるためにも少し高めなお店に来ることになった

ごめんね上司さん
いい方だけどお酒が入るとちょっとね……

『わあ……』

一つ一つ個室があるらしく、話す時は周りをあまり気にしなくてもよさそうだ

綺麗な場所で気分が上がるな～
たまにはこういう所に来るのもありだよね！

部屋に案内され早速注文した後、私は一旦席を外した

かなり広いお店でトイレに行く道に迷ってしまいそう……って思ったけど大丈夫だ

見えた見えた

スッキリした様子でみんなの元へ戻ろうとするとあまり周りが見えていなかったせいか人とぶつかった

『すみません…！』

「いや、俺の方こそすみません！大丈夫ですか？」

『はい大丈夫です！ありがとうございま……す』

差し伸べてくれた手に自身の手を乗せて立ち上がり、
お礼を言うために顔を見ると動けなくなってしまった

今、私は夢をみているのだろうか

いや違う、夢じゃない

チョンホソクだ

チョンホソクが目の前にいる

きっとプライベートで来ているはず
ファンとしてもあまり邪魔はしたくない

『ほ、本当に大丈夫です！！失礼しました！』

急いで手を離し深く頭を下げると異常な速さで個室に戻っていった

戻ってきた私があまりにもぼーっとしているものだから同僚に心配をされたけど、それなりに楽しんで解散した

ベッドに思い切りダイブをして今日の出来事を思い出す

『やばいやばい夢じゃなくて本物に会っちゃったよ……』

いや、なんというか……
ビジュアル素晴らしかったです

……そういえば順番的に今日はホソクさんの夢を見る日だよね？

どうしよう本物に会った後だから緊張してきた

眠れない！！

と、心配をする必要もなくすぐに眠りにつくことができた