推し様の夢を見たい (ページ4)

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『…っ、んん…ん？』

目を開くと見覚えのある天井が見えた

驚いて飛び起きれば話していたはずのジョングクさんはいなくなっており、先程まで生活感の無かった部屋にはグッズが沢山置いてある

…私の部屋だ

『…待って、待ってね私落ち着いて』

寝起きでいつもは働かない頭をフル回転させた

ぐっすりと眠っていた感覚はある、ということは…

『夢！？』

そっか…そうだよ、やっとわかった
全部夢だったんだ！

夢だとしても私なんて運がいいのだろう、沢山お話しちゃったよ

良い夢を見ると忘れてしまうことが多いのに不思議なことに全部覚えている

『夢でもかっこよかったな…流石すぎる……』

私の名前を呼ぶ声を何度も頭の中でリピートする

ここまではっきり声も顔も覚えてるのはラッキーすぎるのではないか…？ありがとう神様

そもそも簡単に会えるような人では無いのに何故夢だと気づかなかったのだろう

『幸せな時間を過ごすことが出来たからいいか～！んん゛…っ』

ガサガサと声がなり咳き込む

声が枯れていたんだった、夢の中では普通の声でよかった…

昨日の疲れが嘘だったかのように休日だということもあってか、朝から無駄にテンションが高くなってしまう

よし、外に行こう！

いつもなら家でのんびりしてしまう時間を何だか勿体なく感じて、軽くメイクをして外へ出ることにした