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朝から頭がおかしくなりそうだ
『あ…皆から名前呼んでもらうのコンプリート出来ちゃったよ…』
考えなくてもいいような事が口から出る
それ以上に凄い経験をしている気がするのだけど…
『テレビから夢だったりして』
……いやそれはないな
カレンダーと携帯を交互に見ればきちんと
番組は前日に放送されている
家に帰ってからまた見返そうかな
いつも通り録画していたしね
『取り敢えず仕事行かなくちゃ!』
気持ちを切り替えて支度をし
いつもと変わらない日々を過ごそうとした
「今日はどうしたのAさん。少し休んだらどう?」
『あぁいえいえ!お気になさらず』
ミスをすることはなかったが、手が止まったり
人の声が聞こえなくなることがやっぱりあって…
どうしても考えてしまう
私が一方的に夢を見ているのではなくて
互いに夢の中で会っているのが本当かどうか
本当ならなぜ私なのか
どういうきっかけがあって
会うことが出来ているのか
考えれば考えるほど疑問が沢山思い浮かぶ
まあ、話せるのはラッキーなのだけど!
でも本人って思うと緊張してしまうからなぁ…
7人全員と会う事も出来たし今日の夜は
流石にないだろう
……ん?これ、自分でフラグ立ててる?
『あはは、有り得ないか』
「…大丈夫?」
『えっ、あ、はい!』
危ない心配されちゃった
ついでにこの口から勝手に出てくるのも
どうにかしたいな!
何とか一日乗り切ることは出来たけど
色々確かめておきたいことをまとめなくちゃ
そうしなければ気にしすぎてしまって
いつか仕事に支障がでるかもしれない
会える確信は無かったが家の最寄り駅ではなく
あのお店のある駅で電車から降りる
お店の前につき辺りを見渡せばバチッと
目が合ったであろう男性が駆け寄ってきた
「会える気がしたよ」
『……あ、』
サングラスを少し下げ、目を覗かせたその人は
『ほ、…ホソクさん!?』
HS「しー…ほら、取り敢えず入ろう!」
優しく腕を引かれたかと思えば
気がついたら店の中の個室へ連れていかれていた
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作者名:翠音 | 作成日時:2020年9月16日 22時