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目を擦って起きるといつもの夢の場所



起こされなかったのは初めてかも
もう誰でもいいから私を癒して……


なんて考えながら次会えるであろう
メンバーを探そうと体を起こすと

突然手首を握られた




『ひ…!?え、え、えええ!』




一瞬恐怖で声を上げてしまうが段々と声色が変わっていくのが自分でもわかってしまった




「…うるさいな、……ん?」




空いているもう片方の手でガシガシと頭をかく彼は
まさに私の好きなメンバーの1人



ミンユンギだった





YG「あ…悪い」





握っていた私の手首は直ぐに離されてしまい
思わず残念な気持ちになる


謝る必要なんてないのにな
そのままでも全然気にするわけが無いし
なんなら嬉しかったよね!ずっとにぎっ




YG「声」


『え?』


YG「出てる」




…何度突っ込まれればこの癖は治るのだろうか


恥ずかしさのあまり両手で顔を覆うようにして
隠すと小さく笑う声が聞こえてきた


その声に反応して思わず指の隙間から様子を見ると




……歯茎を見せるように笑っているぞ!!??!




か、可愛い。困った。可愛い

ギャップが凄いんだからこのお方は



私が悶えている間、笑いが収まった彼は
口角を上げたままこちらを見てくる




YG「もしかして、俺ら一緒に寝てた?」


『へ……』




……あれ?本当だ距離が近いね?!!




手首を握ってくれていたユンギさんに
気を取られ、隣で寝ていたことを
考えてすらいなかった



それほど狭いベッドではなかったから
手首を握られるまで傍に人がいたような
気配は感じなかったし



さすが来世石になる男だ……






と、頭の中では色々考えて話しているけれど
実際は口をパクパクと動かすことしか出来ていない





YG「そうだったみたいだな」





面白そうに私を見てくる彼の目と
今までの他のメンバーとも
隣に寝ていた可能性が出てきたことを
考えてしまったことで


なんとキャパオーバーのあまり
夢の中で意識を失ってしまった

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作者名:翠音 | 作成日時:2020年9月16日 22時

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