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その日も特別なことはなく普通に過ごし、帰る準備をしていると同僚に声をかけられた
「ねえAさん、明日だからね」
『もう〜分かってるよ』
「本当かよ、まぁまた明日」
皆で飲みに行く予定なんて忘れるわけないじゃんか!
…と胸を張って言いたい所だけど
メールの届く気配が無かったのに前日にアルバムが来ると連絡が来てテンションが上がってしまい、前から約束していた事が頭から抜けて急いで家に直行した事がありまして……
いや〜あの時は本当申し訳なかったな、うん
連絡すら送ってなかったからすっごい怒られたし、心配されたよね
推しの事になると周りが見えなくなってしまうから仕方がないというか
いや言い訳はやめよう!!
念の為、ちゃんと気をつけておかないと
何故かパチン、と気合いを入れるように自身の頬を叩いた
家に着くとすぐさま予定の書かれたカレンダーと睨めっこをした
『明日、明日だね』
物覚えはいい方で予定を忘れる事なんて滅多に無いが、その日以来予定のある前日はなるべく確認をすることにしている
だから見えるところに予定を書き込んでしまうのだけど
それから何かを終える度に何度も確認をして、もう大丈夫だと思った私はベッドに潜り込んだ
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作者名:翠音 | 作成日時:2020年9月16日 22時